カーボンファイバー含有材料に対応したFDM方式3Dプリンタの取り扱い開始:3Dプリンタニュース
丸紅情報システムズは、カーボンファイバーを含有する新材料「Nylon-CF10」と同材料の造形に対応した、FDM方式3Dプリンタ2モデルの取り扱いを開始する。重量比強度に優れたツールを、安定した品質かつ短時間で造形できる。
丸紅情報システムズは2022年6月22日、Stratasysのカーボンファイバーを含有する新材料「Nylon-CF10」と同材料の造形に対応した、FDM方式3Dプリンタ「F190CR」「F370CR」の取り扱い開始を発表した。工業グレードの3Dプリンタ「F123」シリーズの新機種で、出荷開始は同月下旬を予定している。
Nylon-CF10は、ナイロン素材の特性となる耐薬品性、高靭性、耐摩耗性に加え、カーボンファイバー特有の高い剛性を備える。
F190CRとF370CRでは、Nylon-CF10に加え、従来のF123シリーズ対応の材料も一部を除いて使用でき、幅広い用途での活用が可能だ。ソリュブルサポートに対応しており、複雑な形状の造形モデルでも容易にサポートを除去できる。Nylon-CF10を使用することで、重量比強度に優れた各種治具や固定具、ドリルガイド、プレス加工用型、ロボットハンドなどを安定した品質かつ短時間で製作できる。金属製ツールの代替にも適している。
両機種とも本体サイズは864×711×1626mmで、重量は227kg。最大造形サイズは、F190CRが305×254×305mm、F370CRが355×254×355mmとなる。F190CRはモデル材とサポート材を各1つずつ、F370CRは各2つずつ搭載できる。制御ソフトは、両機種とも「GrabCAD Print」に、F370CRは「Insight」にも対応する。
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