在宅勤務で「仕事以外の生活の重要性をより意識するようになった」46.9%:キャリアニュース(3/3 ページ)
「パソナ総合研究所」が「在宅勤務による生活、キャリア意識への影響」に関する調査結果を発表した。「仕事以外の生活の重要性をより意識するようになった」と46.9%が回答し、46.3%が「転職を検討した、希望就業先が変化した」と答えた。
在宅勤務を契機に仕事観や住まい、幸福度に変化はあったか
次に、在宅勤務を機に職業選択や副業などへの希望は変わったかを尋ねた。その結果、「近い将来の転職を検討し始めた」が21.3%、「新たに副業を開始ないし検討し始めた」が14.0%、「希望する職務や就業先などが変化した」が11.0%で、合わせて46.3%が、在宅勤務を機に転職や副業など仕事に関する希望が変化したと回答した。
コロナをきっかけとする引っ越しについては、「引っ越しした(1か所生活のまま)」が12.5%、「引っ越しした(2拠点以上の生活に切り替えた)」が4.8%となり、17.3%がコロナがきっかけで引っ越ししていた。年代別で見ると、20代は35.2%、30代は22.1%がコロナをきっかけに引っ越ししている。
コロナ禍と在宅勤務を機に地方移住への関心が変わったかについても尋ねた。「関心が高くなった」は5.8%、「やや高くなった」は21.3%となり、27.1%が「関心が高くなった」と回答した。前回の25.2%から微増している。特に20代は49.3%と他の年代に比べて関心度が高かった。
地方移住について「関心が高くなった」と回答した人に理由を尋ねたところ、「在宅勤務が可能なので首都圏にいる必要を感じなくなった」(44.8%)が前回と同様、最も多かった。
コロナ禍での健康面への変化は、1位が「運動不足により体力が低下した」(40.7%)、2位は「運動不足により体重が増加した」(35.3%)で、前回と順位が逆転している。3位は前回同様「在宅勤務により腰痛などの問題が生じた」で、前回の21.6%から25.0%に割合が増加した。
健康面について「会社などからどのような健康面のサポートが必要と考えますか」と尋ねたところ、1位は「メンタル面の個別の相談窓口の設置」(23.4%)、2位は「外部のプログラムの紹介や参加への金銭補助」(22.1%)で、順位が前回と逆転している。
在宅勤務によって幸福度が上がったかについては、「上がった」が10.1%、「やや上がった」が35.6%となり、45.7%が在宅勤務により「幸福度が上がった」と回答している。男女ともに20代、30代の若年層ほどその傾向が強く、20代女性は71.9%と特に高かった。
幸福度が上がった理由の1位は「通勤ストレスが軽減されたから」(75.1%)で、2位が「睡眠時間が増えたから」(51.5%)、3位「趣味やリフレッシュの時間が増えたから」(47.9%)となった。男女別に見ると、男性は在宅勤務によって「家族との時間が増えたから」、女性は「家事、育児、介護との両立がしやすいから」に関して、異性より高い傾向が見られた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 不確実な時代にエンジニアとして誇りを持って生きていくために
ある大手メーカーのエンジニアが、さまざまな紆余(うよ)曲折を経て、新たなキャリアとして経営コンサルタントになるまでのいきさつを描く本連載。最終回となる第11回は、あらためてエンジニアがコンサルティングスキルを身に付けることの意味を説明し、筆者の今後の目標を紹介する。 - 「転職人気企業ランキング2022」――トップ3は不動も、ポイント差が縮まる
転職サービス「doda」が「doda転職人気企業ランキング2022」を発表した。トップ3は「トヨタ自動車」「グーグル」「ソニー」。2位の「グーグル」は、1位「トヨタ自動車」との差を大きく縮め、4位の「アマゾンジャパン」は2年連続順位を上げた。 - テレワーク中心のチームは「コロナ禍でパフォーマンスが向上」
Adecco Group Japanが「コロナ禍での部下のマネジメントに関する調査」の結果を発表した。出社中心より、テレワーク中心チームの管理職の方が「コロナ禍で部下のパフォーマンスが向上した」と感じていることが分かった。 - 女性管理職の57%が、「管理職になって良かった」と回答
転職サービス「doda」が「女性管理職の意識調査」の結果を発表した。管理職になって「良かったと思う」と57.0%が回答したが、管理職へのオファーを受けた際は、51.0%が「職務を全うできる自信がなかった」と答えた。 - 約4割の社会人が「大学や大学院に興味あり」、支援制度がある企業は約6%
リクルートが提供する「スタディサプリ社会人大学・大学院」が「学びに関する意識、実態把握調査」の結果を発表した。社会人の約4割が大学、大学院への進学に「興味あり」と回答。一方で「学位取得を支援する制度がある」企業は5.8%だった。 - エンジニアが選ぶ開発者体験が良いイメージのある企業ランキング
日本CTO協会が、エンジニアが選ぶ開発者体験が良いイメージのある企業ランキング「Developer eXperience AWARD 2022」を発表した。ランキングのトップ3は「メルカリ」「Google」「LINE」だった。