「転職人気企業ランキング2022」――トップ3は不動も、ポイント差が縮まる:キャリアニュース
転職サービス「doda」が「doda転職人気企業ランキング2022」を発表した。トップ3は「トヨタ自動車」「グーグル」「ソニー」。2位の「グーグル」は、1位「トヨタ自動車」との差を大きく縮め、4位の「アマゾンジャパン」は2年連続順位を上げた。
パーソルキャリアが運営する転職サービス「doda(デューダ)」は2022年6月6日、「doda転職人気企業ランキング2022」を発表した。
同調査は22〜59歳の男女正社員を対象とするもので、5037人から回答があった。回答者は、転職を希望する企業を自由形式で1位から3位まで記入し、志望の度合いに応じて持ち点の10ポイントを振り分ける。振り分けられたポイントが多い順でランキングを作成した。
ランキング結果は、1位「トヨタ自動車」、2位「グーグル」、3位「ソニー」となった。トップ3社は2020年から3年連続で順位が変わっていない。投票ポイントを見ると、2位の「グーグル」が前年の3977ポイントから4441ポイントにアップ。1位「トヨタ自動車」との間に1350ポイントあった差が今回は595ポイントになっている。
「トヨタ自動車」への投票理由には、「こんな時期であっても業績を伸ばしている」「新しいことにチャレンジしている企業で、自分もそういった仕事に携わりたい」などのコメントがあった。「グーグル」には「世界的に有名で革新的だから」「世界をリードする最先端の技術に触れてみたい」、ソニーに対しては「技術力が高く信頼される製品を作り続けているから」「実際に使っている製品も多く身近に感じる」などのコメントが寄せられている。
2年連続で「アマゾンジャパン」が順位アップ
4位の「アマゾンジャパン」は、2020年の6位から2021年は5位、2022年に4位と、2年連続で順位を上げた。新型コロナウイルス感染症が拡大する中、EC市場をリードする同社には、「サービスを最も利用している」「名のある会社で、今のご時世かなり需要があると感じる」「世界を舞台にしたマーケティングビジネスを感じられそう」などの声が寄せられている。また、9位にランクインした「リクルートホールディングス」は前年19位だったが、9位まで順位を上げてトップ10入りを果たした。
15位の「日本マイクロソフト」も、2019年に25位、2020年に20位、2021年に18位と3年連続で順位がアップした。同社はコロナ禍でビデオ会議やテレビ電話などPCの重要性が高まったことを受け、2021年10月、Windows11の提供を開始した。リモートワークなど多様な働き方が広がってきたことで、Microsoft TeamsをはじめとするMicrosoft365ツールの利用者が拡大しており、これらのことも順位アップを後押しした要因と言えそうだ。
前年圏外から今回105位となった「塩野義製薬」には、「ワクチン開発で貢献している」などのコメントが寄せられている。同社は新型コロナウイルス感染症の飲み薬も開発しており、業種別ランキングの「メディカル」で前回の圏外から3位に順位をアップしている。
業種別ランキングを見ると、「旅行、レジャー、エンターテインメント」で、YouTuberをマネジメントする「UUUM(ウーム)」が20位にランクインするなど、新業態の企業が順位を上げている。また、「旅行、レジャー、エンターテインメント」で前回の圏外から新たにランクインした企業には、旅行会社の「エイチ・アイ・エス(HIS)」(9位)、「帝国ホテル」(13位)があり、コロナ収束への期待感がうかがえる。
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