高速・快適・多様性の3つのポイントで機能強化を図った2D CADの最新バージョン:CADニュース
ZWSOFT Japanは、2D CAD製品の最新バージョン「ZWCAD 2023」を2022年6月8日に提供開始した。最新バージョンでは、「高速」「快適」「多様性」の3つのポイントで機能強化を図っているという。
ZWSOFT Japanは2022年6月15日、2D CAD製品の最新バージョン「ZWCAD 2023」を同年6月8日に提供開始したことを発表した。
最新バージョンのZWCAD 2023では、「高速」「快適」「多様性」の3つのポイントで機能強化を図っているという。
「高速」に関しては、1つのプロジェクトで複数図面を管理するのに役立つ新機能として「シートセットマネージャー」を追加している。これにより、複数図面の表示、アクセス、編集、作図、アーカイブを1つのパネルで実行することが可能となる。
また、最新バージョンではテーブルの作成/編集を支援するため、シートツールを大幅に強化。「マッチセル」によってシートのスタイルを統一し、ブロック挿入で必要なブロックを追加できる。設定したシートはテンプレートとして保存可能。ユーザーはシート編集ソフトウェアから直接ZWCADへ切り替えることができ、時間の浪費やデータ損失のリスクから解放されるという。
その他、最新バージョンでは、選択/削除/パン/ズーム/3Dレンダリングなどの操作で効率化が図られており、前バージョン(ZWCAD 2022)比で、図面内の複数オブジェクトの選択が8倍、削除が5倍高速化されている。
「快適」については3D機能を中心に強化しており、新バージョンから、グリップをドラッグすることで3Dオブジェクトの形状を簡単に変更できるようになった。また、プロパティパネルで情報を変更することで形状を正確に編集できる他、3Dモデルの形状情報が動的に表示され、形状が変更されると寸法も自動的に更新される。
「多様性」に関しては、さまざまなシナリオや業界の要求を満たすことを視野に、3Dconnexion製3Dマウスをサポート。ユーザーは、3Dマウスで3Dエンティティを自由にパン/回転/移動/ズームすることが可能となる。3Dマウスの使用は、頻繁な操作による手の痛みの軽減や操作時間の短縮が図れ、作業効率の向上が期待できるとしている。
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