高精度なフィンガートラッキング用グローブ型デバイス、2022年後半発売予定:VRニュース
アスクは、Manus VRが開発したフィンガートラッキング用のグローブ型デバイス「Quantum Metagloves」を発表した。用途に応じて3つのセンサーの装着方式から選べ、サブミリメートルの高精度なトラッキングができる。
アスクは2022年6月7日、Manus VRが開発したフィンガートラッキング用のグローブ型デバイス「Quantum Metagloves」を発表した。2022年後半の発売を予定しており、価格については問い合わせが必要だ。
新たな量子トラッキング技術を搭載し、サブミリメートルの高い精度でフィンガートラッキングが可能。ドリフトがなく磁気に影響されないセンシングにより、高精度かつ信頼性の高いフィンガーキャプチャーデータを取得できる。
センサーは、テープで巻き付けて指先に装着する「フィンガーテープ」、指先にスライドさせて装着する「フィンガーキャップ」、グローブ式で素早く装着できる「ライナーグローブ」の中から、用途に適した装着方法を選択できる。
データ処理ソフトウェア「Manus Core」に付属するプラグインを使用することで、「Unity」や「Unreal Engine」にリアルタイムなストリーミングできる。オープンSDKを使用することで、「Blender」や「Maya」にエクスポートが可能になるなど、高い互換性を備える。
グローブはフリーサイズで重量は約70g、レイテンシは5ミリ秒以下、センサーサンプリングレートは120Hz。取り外し可能なバッテリーは、約2時間(USB Type-C)の充電で最大4時間連続して使用できる。グローブはセンサー部を取り外せば、洗濯も可能だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 製造業こそ「メタバース」に真剣に向き合うべき
2022年は「メタバース」に関するさまざまな技術やサービスが登場すると予想されます。単なるバズワードとして捉えている方も多いかと思いますが、ユースケースをひも解いてみると、モノづくりに携わる皆さんや設計者の方々にも深く関わっていることが見えてきます。一体どんな世界をもたらしてくれるのでしょうか。 - 日産がMR技術活用で外観目視検査の作業習熟期間を半減、指導工数は9割減
オンラインイベント「製造・自動車業界DXフォーラム2021」において、日産自動車は「【日産自動車が進める生産現場のDX】 Mixed Realityを活用した早期作業習熟の実現」と題し、2021年10月に発表した「ニッサンインテリジェントファクトリー」の取り組みの1つである「MR(複合現実感)を活用した革新的作業指導」について紹介した。 - トヨタが挑戦するxRを活用したもっといいクルマづくりとサービス提供
オンラインイベント「Unity道場 自動車編」において、トヨタ自動車 サービス技術部 主幹の栢野浩一氏が登壇し、「トヨタのxR活用で進める現場DXへの挑戦 〜UnityとHoloLens 2を用いて〜」をテーマに、販売店への展開を中心としたサービス技術領域における「HoloLens 2」を活用した取り組みや、xR技術の試行事例などについて紹介した。 - 工場やオフィスなど現実空間を対象にARコンテンツをレイアウトできる技術
PTCジャパンはメディア向けラウンドテーブルを開催し、同社の産業向けAR(拡張現実)ソリューション「Vuforia Studio」が提供する空間コンピューティング「Area Targets(エリアターゲット)」の特長やその可能性について説明した。 - 3D CADで作った3Dデータを生かし切るVRとARの進化
AI(人工知能)と同じく2016年にブームを迎えたVR(仮想現実)。2017年以降、このVRが、製造業や建設業の設計開発プロセスに大きな変化を与えそうだ。AR(拡張現実)についても、「デジタルツイン」をキーワードに3D CADで作成した3Dデータの活用が進む可能性が高い。 - 「VR=仮想現実感」は誤訳!? VRの定義、「製造業VR」の現状と課題
製造業VR開発最前線 前編では、VRやAR、MRの概要、製造業向けVRの他の分野のVRとは異なる特徴、これまでの状況などを説明する。