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パッケージで提供する塗布用卓上ロボット、カメラやレーザー変位計などを一体で:FAニュース
ジャノメは、1パッケージで提供する卓上ロボット「JR3000AP-D カメラ搭載塗布仕様 AS200モデル」を発売した。高解像度カメラAS200やレーザー変位計が、ワークのずれや塗布面の高さを高精度に補正しながら正確な塗布ができる。
ジャノメは2022年5月10日、1パッケージで提供し、簡単にセットアップできる卓上ロボット「JR3000AP-D カメラ搭載塗布仕様 AS200モデル」を発売した。価格はオープン。個別見積もりに対応する。
卓上ロボット「JR3000」シリーズ、ロボットビジョン用Cognex製カメラ「AS200」、レーザー変位計、ニードルアジャスタを1パッケージで提供する。カメラの設定からロボットのカメラティーチングまで対応できるソフトウェアを搭載し、ユーザーは容易にセットアップや操作ができる。
制御軸数が3軸か4軸、XY軸の動作範囲が300×320か400×400mmの各種モデルをそろえる。最大可搬質量はワークが14kg、ツールが5kgだ。
照明一体型のコンパクトな高解像度カメラAS200は、ワークがずれても高精度な補正に対応。また、レーザー変位計により、塗布面の高さが変化するワークでも一定のクリアランスで正確に塗布できる。
塗布だけでなく、ねじ締めや基板分割、ピックアンドプレースなどの用途向けに「簡易カメラオプションセット」も提供する。オプションの専用ブラケットを用いて設置済みのジャノメロボットに後付けし、容易にロボットビジョンの導入ができる。
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