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パナソニックの“現場最適化”が体験可能に、顧客接点の拠点を刷新サプライチェーン改革(1/3 ページ)

パナソニック コネクトは、B2Bの顧客との接点となるハブ機能として東京・浜離宮の本社内に2019年1月にオープンした「カスタマーエクスペリエンスセンター(CXC)」をリニューアルし報道陣に公開した。2022年度は、今回のリニューアル効果も合わせて約300社の来場を見込む。

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 パナソニック コネクトは2022年5月24日、B2Bの顧客との接点となるハブ機能として東京・浜離宮の本社内に2019年1月にオープンした「カスタマーエクスペリエンスセンター(CXC)」をリニューアルし報道陣に公開した。コロナ禍の影響が大きかった2021年度は、来場が難しい期間が長かったものの年間で220社が来場しており、2022年度は今回のリニューアル効果も合わせて約300社の来場を見込む。

 リニューアルしたCXCは、同社が本社を置く住友不動産汐留浜離宮ビル(東京都中央区)の17階にあり、プレゼンテーションエリア、展示エリア、共創エリアの3つから構成されている。今回のリニューアルでは、展示エリアを特に拡充し、同所の名称にもあるエクスペリエンス(体験)の向上を重視した。2021年度はコロナ禍の影響もあって、リモート対応や3Dコンテンツを活用したウェビナーを展開するなどの対応をとったものの、顧客との双方向コミュニケーションを行うには展示エリアを活用したリアルでの打ち合わせが最も効果的であったため、今回のリニューアルを決めたという。

「カスタマーエクスペリエンスセンター」のリニューアルのポイント
「カスタマーエクスペリエンスセンター」のリニューアルのポイント[クリックで拡大] 出所:パナソニック コネクト
共創エリアとなる打ち合わせスペーススペースに隣接する窓からは浜離宮恩賜庭園が一望できる 共創エリアとなる打ち合わせスペース(左)。スペースに隣接する窓からは浜離宮恩賜庭園が一望できる(右)[クリックで拡大]

 展示エリアの拡充は、パナソニック コネクト傘下のブルーヨンダー(Blue Yonder)と現場ソリューションカンパニーが中核になって推進しているサプライチェーンマネジメント(SCM)分野に重点を置いており、2021年7月に発表した造る(製造)、運ぶ(物流)、売る(流通)という3つの領域向けのSaaS型業務アプリケーション群「現場最適化ソリューション」を体感できるようになっている。

 例えば、スーパーマーケットの冷蔵ショーケースを模擬した棚可視化ソリューションや、店舗内の来店客の可視化ソリューション、イオンリテールに導入しているシフト最適化ソリューション「CYTIS Shift」、物流現場におけるAI(人工知能)画像処理作業可視化ソリューション、トラックなどによる配送計画最適化&動態管理ソリューション、かご台車に搭載している箱の数や搭載率を自動カウントするソリューション、ブルーヨンダーの計画系ソリューションと、現場ソリューションカンパニーの現場データを収集/反映する実行系ソリューションの組み合わせなどを展示していた。

棚可視化ソリューション分析結果をほぼリアルタイムに表示 スーパーマーケットの冷蔵ショーケースを模擬した棚可視化ソリューション(左)。来店客がどの商品にどのような行動をしているかという分析結果をほぼリアルタイムに表示している(右)[クリックで拡大]
来店客の可視化ソリューションシフト最適化ソリューション 来店客の可視化ソリューション(左)。2つの店舗で来店客の回遊と滞在の状態を見ている。イオンリテールが採用しているシフト最適化ソリューション「CYTIS Shift」の画面例(右)。総菜チームの揚げ物の売り上げと投入人時の推移を比較している。夕方は売り上げが伸びているにもかかわらず投入人時が少なくなっており、販売機会を損失している可能性がある[クリックで拡大]
「AI画像処理作業可視化ソリューション」のデモの様子。作業者が、指示書確認、ピッキング、バーコード読み取り、袋詰め、梱包の作業にかかる時間をカメラで分析し記録している[クリックで再生]
かご台車に搭載している箱の数や搭載率を自動カウントするソリューション
かご台車に搭載している箱の数や搭載率を自動カウントするソリューション。天井部のToFセンサーの下をかご台車が通過する際に、ほぼリアルタイムに箱数や積載率を検出できる。センシングのためにかご台車を止める必要はない[クリックで拡大]
ブルーヨンダーのソリューションの展示エリア
ブルーヨンダーのソリューションの展示エリア。左側の画面がタッチパネルで操作できるダッシュボートになっており、ブルーヨンダーによる計画系の情報や、現場ソリューションカンパニーによる実行系の情報を確認できる[クリックで拡大]
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