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3Dモノづくりに役立つ資格を取得したいが、どう取り組めばよいか分からない……テルえもんの3Dモノづくり相談所(11)(4/4 ページ)

連載「テルえもんの3Dモノづくり相談所」では、3Dモノづくりを実践する上で直面する“よくある課題”にフォーカスし、その解決策や必要な考え方などについて、筆者の経験や知見を基に詳しく解説する。第11回のテーマは「“3Dモノづくり”に役立つ主な資格試験の概要と具体的な取り組み方」だ。

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資格を持っていることのメリット

 自動車の場合、運転免許証を持っていないとクルマを運転できませんが、今回紹介した5つの資格は、いずれも必須のものではなく、資格がなくても3D CADや3Dプリンタなどを用いて仕事をすることが可能です。

 では、資格が「ある」ことのメリットはどこにあるのでしょうか。それは、“自分自身が保有するスキルや知識、技能レベルを客観的に証明できる”ということに尽きます。ビジネスの面では、資格があることで相手からの信頼度も高まり、新規顧客や取引先の獲得につなげられる可能性があります。また、社内での昇給/昇格、就職や転職活動の際に、有利であることは言うまでもありません。

 資格試験の勉強を通じて得られるメリットもあります。資格試験では幅広い知識が問われることも多く、普段の実務の範囲を超えた内容を勉強しなければなりません。このときは「資格試験のためだ」と思って勉強するわけですが、そんな知識があるとき実務で役立つことがあります。

 例えば、普段実務でソリッドモデリングしかしていない設計者が、資格試験の勉強のためにサーフェスや板金機能などの知識を得たことでモデリングの幅が広がり、仕事への対応力が向上したり、新規設備の選定時に資格試験で得た知識が役立ち、設備導入の効果が早く得られたりといったことが考えられます。もちろん、すぐに役立つものばかりではないかもしれませんが、資格試験の勉強を通じて得た知識が実務の幅を広げてくれた! といった経験が、筆者自身にもたくさんあります。

 既に3Dモノづくりに取り組んでいる人はもちろんのこと、これから3Dモノづくりに挑戦しようとしている人も、今回の内容を参考に、資格取得に挑戦してみてはいかがでしょうか。 (次回へ続く

⇒ 連載バックナンバーはこちら

筆者プロフィール

テルえもん/本名:小原照記(おばら てるき)

いわてデジタルエンジニア育成センターのセンター長、3次元設計能力検定協会の理事も務める。3D CADを中心とした講習会を小学生から大人まで幅広い世代の人に行い、3Dデータを活用できる人材を増やす活動をしている。また企業の困り事に対し、デジタルツールを使って支援している。人は宝、財産であると考え、時代に対応する、即戦力になれる人財、また、時代を創るプロフェッショナルな人財の育成を目指している。優秀な人財がいるところには、仕事が集まり、人が集まって、より魅力ある街になっていくと考えて地方でもできること、地方だからできることを考えて日々活動している。


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