アイティメディアの受付エリアをiPhoneでサクッと3Dデジタルツイン化してみた:Matterport Axis 体験レポート(3/4 ページ)
2022年4月に日本法人を設立したMatterport(マーターポート)。同社が提供するスマホ向けの空間3Dキャプチャーアプリ「Matterport Capture」と、間もなく国内での販売が開始されるモーター駆動式自動回転雲台「Matterport Axis」を用いて、アイティメディアの受付エリアの空間3Dキャプチャーを行ってみた。
「Matterport Axis」を使って受付エリアを3Dキャプチャー!
いよいよ、Matterport AxisをiPhoneに装着してのハンズフリー撮影に取り掛かる。ソフトウェア側の準備は既に完了しているので、Matterport Axisの準備手順を簡単に紹介しよう。
まず、Matterport Axisのパッケージ内容だが、本体、スマートフォンホルダー(調整アーム)、リモコンボタン(作業者が少し離れた場所から撮影を開始できる)、充電用のUSB Type-Cケーブル、スタートガイドで構成され、アクションカム製品のような専用保護ケース内に納められている。また、別パッケージで専用の三脚も用意されている。
Matterport Axisは充電式なのでケーブルレスで使用できる。空間の3Dキャプチャー作業を行うには、付属の三脚と組み合わせて利用する。その際、Matterport Axisの位置が地面から5フィート(約1.5m)ほどの高さにくるように調整する必要があるそうだ。
説明書の内容を参考に、スマートフォンホルダーを本体に取り付け、iPhone 12 Proの超広角レンズが本体のセンターにくるように固定位置を微調整する。ここは手作業での調整が必要になるが、“目測で構わない”とのことだ。
iPhoneを固定できたらMatterport Captureを起動し、Matterport Axisの電源もONにする。前述のようにMatterport Captureで新しいジョブを作成して、撮影モードを起動。これで準備が完了だ。なお、初回はスマートフォンとMatterport AxisをBluetooth接続(ペアリング)する必要がある。ペアリングが完了していれば、アプリ上のシャッターボタンの上部に「iPhone+Axis」と表示されているはずだ。
撮影は、画面上に表示される●マークと○マークが重なるように、あらかじめアームの角度を微調整し、[スキャン開始]ボタンを押す。あとは、Matterport Axisが自動で回転しながら撮影作業を行ってくれる。当然ながら、スキャン時は自分が映り込まないようにカメラの背後(ディスプレイが見える側)に回り込みながら作業を見守る必要がある。あるいは、付属のリモコンを用いれば三脚から離れた位置で撮影をスタートさせることも可能だ。
1箇所で撮影が完了したら、1.2〜1.5mくらい場所を移動して、再度撮影を行う。この作業を、アイティメディアの受付エリアで複数回繰り返し行った(15ポイント以上)。なお、完全スキャンモードであれば天井も撮影するため、途中、角度調整用のノブでカメラの傾きを調整するプロセスが発生する。
撮影後のプロセスは前述した通りだ。クラウド上での処理が完了した後、せっかくなのでMattertagを使って空間にいろいろと情報を埋め込んでみた。
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