コラム
リンゴにバナナ、ファッションEXPOで見つけたサステナブルな素材たち:モノづくり総合版メルマガ 編集後記
ブランディング面でも、果物や植物と衣服製品の相性は良さそうですね。
この記事は、2022年4月7日発行の「モノづくり総合版メールマガジン」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。
2022年4月6日から8日にかけて、「FaW TOKYO(ファッションワールド 東京)」が東京ビッグサイトで開催されています。その中の展示エリアの1つに「サステナブル ファッションEXPO」があります。
近年のアパレル業界では、原材料の調達から製造、輸送、廃棄のさまざまな段階で地球環境に与えている悪影響が問題視されています。このため、ファーストリテイリングやH&Mなど大手企業をはじめさまざまな企業が、サステナブルな原材料の選定や、製造、輸送工程でのCO2排出量削減に取り組み、「エコ」な製品開発を行っています。こうした事例の中には、他のモノづくりの分野でも参考になることもあるのではないか、と思い、取材に行ってきました。
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