パナソニックが工場など3領域でロボティクス推進、緩くつながる「共在感覚」も:ロボット開発ニュース(1/2 ページ)
パナソニックは2022年3月1日、同社が展開するロボティクス関連事業の技術や取り組みを紹介するオンライン技術セミナーを開催した。同セミナーでは、2022国際ロボット展で同社が展示する内容を紹介した。
パナソニックは2022年3月1日、同社が展開するロボティクス関連事業の技術や取り組みを紹介するオンライン技術セミナーを開催した。同セミナーでは、2022国際ロボット展(同年3月9日〜3月12日、東京ビッグサイト)で同社が展示する内容の紹介を行った。
工場、生活、住宅の3領域で展開
パナソニックは現在、ロボティクス関連事業を、大きく分けて「工場/作業現場」「生活圏」「住宅/オフィス空間」の3領域で推進している。同社 マニュファクチュアリングイノベーション本部 ロボティクス推進室 室長の安藤健氏は「工場/作業現場においては、これまで当社が取り組んできたCPS(Cyber-Physical System)との連動による業務効率化実現などを、生活圏では新しい市場への挑戦を、住宅/オフィス空間では従来の掃除ロボットだけでなく、人々の『共在感覚』を醸成する取り組みをそれぞれ進めたい」と語った。
2022国際ロボット展では上述の3分野に関連したロボット製品、関連技術を展示する。例えば、「工場/作業現場」においては、ロボット制御プラットフォームを活用したピッキング自動化システムを披露する予定だ。ピッキングやキッティング工程を自動化するもので、組み立て工場や食品加工工場、物流倉庫での使用を想定する。ピッキングとキッティング業務の共通性を見いだし、これを自動化する。
安藤氏は「ピッキング情報とBlue Yonder(ブルーヨンダ―)などで管理する経営データを組み合わせることで、オートノマスサプライチェーンの実現にも貢献する可能性がある」と語った。
屋内外で使用するロボット
「生活圏」については、屋内外それぞれのフィールドで使用するロボットを展示する。屋内で活動するロボットとしては、病院など医療現場向けの自動搬送ロボット「HOSPI」や、歩行トレーニングロボットがある。
屋外で活動するロボットとしては、自動配送ロボット「X-area Robo」が挙げられる。同ロボットは4台同時接続による遠隔監視、操作などを特徴としており、2021年11月から同年12月にかけて「Fujisawa サスティナブル・スマートタウン」(神奈川県藤沢市)で配送サービスの実証実験を実施した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.