製造DX支援ソリューションに装置の稼働管理機能を追加:製造ITニュース
凸版印刷は、クラウド型製造DX支援ソリューション「NAVINECTクラウド」に、製造装置の稼働状況やロス内容の記録を効率化する「稼働管理」サービスを追加した。簡単な画面操作で、装置の稼働予定や実績、イベント、ロス内容などを記録できる。
凸版印刷は2022年1月13日、クラウド型製造DX(デジタルトランスフォーメーション)支援ソリューション「NAVINECT(ナビネクト)クラウド」に、製造装置の稼働状況やロス内容の記録を効率化する「稼働管理」サービスを追加し、提供を開始した。
NAVINECTクラウドは、オンプレミス型製造DX支援ソリューション「NAVINECT」の主要アプリケーションを汎用化し、クラウド上で提供している。今回追加した稼働管理サービスは、簡単な画面操作で、装置の稼働予定や実績、イベント、運転および休止情報、ロス内容などを記録できる。
また、故障ロスや治具交換ロス、速度低下ロスなど、7つの主なロスに加えて、現場に合わせた詳細な管理項目を設定可能だ。CSVファイルによる、各種情報の取り込みにも対応する。
記録した情報は、社内外から確認できる。データ分析支援ツール「NAVINECTインサイト」の参照、集計レポート機能を活用し、さまざまな角度から見える化、分析が可能だ。その内容をCSVファイル出力し、2次加工することで、製造現場のカイゼンおよびTPM活動に利用できる。
価格(税込)は、稼働管理サービスのみの「スタンダードプラン」が月額14万円から、NAVINECTクラウドの全サービス利用の「プレミアムプラン」が月額20万円から(いずれも別途、初期費用が必要)。同社では、関連サービスも含めて、2023年までに100社への導入を目指す。
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