SAP「2027年問題」対策に、ノーコードでS/4 HANAにデータ移行するアダプター:製造ITニュース
アステリアは2021年12月14日、テクニカルパートナーであるフリーダムが、アステリアのミドルウェア「ASTERIA Warp」シリーズとERPシステム「SAP S/4 HANA Cloud」との接続を実現するアダプターを開発したことを発表した。
アステリアは2021年12月14日、テクニカルパートナーであるフリーダムが、アステリアのミドルウェア「ASTERIA Warp」シリーズとERPシステム「SAP S/4 HANA Cloud」との接続を実現するアダプターを開発したことを発表した。価格(税別)はサブスクリプション形式で月額2万円、ライセンス販売の場合は80万円。
ERPシステム「SAP ERP」は、提供開始から約20年がたった今もなお、世界的に高いシェアを誇っており、企業内のさまざまな基幹業務システムを統合する目的で導入されている。一方で、SAP ERPのサポートは2027年で終了することが決定しており、新バージョンであるSAP S/4 HANA Cloudへのデータ移行が急務となっている。しかし、移行に際しては、従来のBAPI(Business Application Programming Interface)形式での連携方式から、オープンソースWebプロトコルであるOpen Data Protocolに準拠した通信形式に変更する必要があるなど、データ連携やシステム移行には多くの費用や工数がかかる。このことが「2027年問題」として、多くの企業の課題となっている。
このことからフリーダムはASTERIA Warpを用いて、既存のERPシステムからSAP S/4 HANA Cloudへとデータ移行できるアダプターを開発した。
ASTERIA Warpは異なるコンピュータシステムのデータをノンコーディングで連携するミドルウェアだ。メインフレームやクラウド上のサーバ、表計算ソフトなどのシステム間接続とデータの変換を行うロジックを、複雑なプログラミングを行うことなく実行できる。データ移行プロセスをASTERIA Warpで実行することで、ノーコードでの移行を実現し、移行工数の削減に貢献する。
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