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立体的な資料が作れる、製造業向け3Dドキュメントツールの正式版リリース:メカ設計ニュース
Sceneは、製造業向けの3Dドキュメントツール「Scene」の正式版を発表した。既にある3D CADファイルを活用し、立体的で分かりやすい製造資料を簡単に作成できる。
Sceneは2021年12月2日、製造業向けの3Dドキュメントツール「Scene」の正式版を発表した。既にある3D CADファイルを活用し、立体的で分かりやすい製造資料を簡単に作成できる。
設計業務で3D CADツールの活用が進む製造業だが、手順書やマニュアルなどは、実際の組み立て作業を撮影してMicrosoft Excelなどに写真を張り付け、それを文章で説明するようなドキュメントが多く用いられている。
Sceneは、直感的に使える仕様のため、技術者以外でも簡単に使える。既存の3D CADファイルをアップロードすると、実物を扱うようにパーツを分解、組み立てることができる。一般的なプレゼンツールのように編集が可能で、自動的にアニメーションが追加される。
ベータ版を公開後、中小規模から大企業まで500社の登録があったという。約半数が海外のユーザーで、今回の正式版も既に国外で導入されている。
例えば、導入企業のK-Ryole(フランス)では、以前はサービスセンターに行き、在庫を用いて各工程の写真を撮り文書を作成していたが、デスクで資料を作成できるようになった。今後は、組み立てラインのマニュアルなどにも使用を検討しているという。
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