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販売好調で各所からの評価も高い、あのクルマに何が起きたのか自動車業界の1週間を振り返る(1/2 ページ)

今週の気になるニュースといえば、三菱自動車と日産自動車で軽自動車の生産と販売を停止している件ですよね。日本経済新聞などが報じています。

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 寒い日が続いていますね。1週間おつかれさまでした。さて、全国で交通事故が相次いでいます。歩道のない道路での歩行者との接触、ペダルの踏み間違い、路上駐車したクルマへの衝突、渋滞中の玉突き事故など、さまざまな事故のニュースが流れてきます。通勤や業務、あるいはプライベートで運転される方々、改めて安全運転でよろしくお願いします。

 今週の気になるニュースといえば、三菱自動車と日産自動車で軽自動車の生産と販売を停止している件ですよね。日本経済新聞などが報じています。三菱自の「eKスペース/eKクロススペース」、日産の「ルークス」について、エアバッグやシートベルトの試験データに異常があるのを11月末に日産の従業員が発見。そのデータが「国の基準値を満たしていない」(日経)という状況のようです。原因が試験装置なのか、部品なのか、現在検証中と報じられています。

 三菱自動車と日産自動車は、共同出資会社「NMKV」を通じて軽自動車の商品企画や開発、デザインなどを行っています。NMKVは2021年に設立10周年を迎えました。NMKVの軽自動車は、2013年発売の日産「デイズ」と三菱自の「eKワゴン」からスタートしています。2014年には日産「デイズルークス」と三菱自の「eKスペース」「eKスペース カスタム」を発売しました。

 その後も軽自動車の新モデル開発を進める中で、2016年には三菱自での燃費測定試験の問題が発覚しました。燃費測定試験の実施については他の自動車メーカーでも問題があると判明し、当時のバタバタをご記憶の方も多いと思います。

 そうした出来事を乗り越え、eKスペース/eKクロススペースとルークスは2020年に、デイズとeKワゴン/eKクロスは2019年にフルモデルチェンジを果たしました。それだけでなく、グッドデザイン賞、RJCカー オブ ザ イヤー、日本カー・オブ・ザ・イヤー、日本の自動車アセスメントであるJNCAPなど、さまざまな場面でクルマとして高い評価を受けました。

 日産のルークスは販売も順調です。軽乗用車の車名別販売ランキングを見ると、2021年1〜11月のルークスの販売台数は5位で、前年同期比30.3%増の約8万4000台です。デイズとは別で集計されています。

 ちなみに、同じランキングのトップはホンダのN-BOXで前年同期比3.9%減とはいえ17万5000台、2位がスズキのスペーシアで同4.6%減の12万3000台、3位がダイハツのタントで同11.5%減の10万6000台、4位がダイハツのムーヴで同9.0%減の8万6000台でした。

 今週の報道について、現時点では三菱自、日産、国土交通省のいずれからも公式な発表はありませんが、何が起きているのか、とても気になりますね。問題を乗り越えつつ、評価が高く売れる軽自動車を送り出し、今後は軽EV(電気自動車)の投入も控えているのですから、これまでのポジティブな積み重ねが損なわれなければいいなあ、と個人的には思っています。

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