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マスク着用時も99.9%で認証、顔認証入退管理システムの新モデルを発表:人工知能ニュース
パナソニック システムソリューションズ ジャパンは、顔認証による入退管理システム「KPAS」の新モデルを発表した。従来より小型化しつつ、大規模システムにも対応し、非接触で安心な入退セキュリティを提供する。
パナソニック システムソリューションズ ジャパンは2021年11月4日、顔認証による入退管理システム「KPAS(ケイパス)」の新モデルを発表した。2022年1月に発売する。
KPASは、ディープラーニングを応用した検出機能により、約1秒以内で認証可能だ。逆光下での認証をはじめ、顔の向きが変化した場合や、マスクを着用した顔にも対応する。高精度、高速な認証により、エントランスなど通過人数の多い場所にも設置可能で、非接触で安心、ストレスのない入退セキュリティを提供する。
KPAS新モデルは、マスク着用時の認証率が99.9%に向上し、照度や顔の向きの変化による認証エラーを従来の3分の1以下に低減した。また、認証機「KPASチェッカー」のサイズを従来比で約50%に小型化している。
他に、1システムあたりの登録人数を従来の最大3万人から10万人に、認証機の対応数を最大100台から5000台に拡大。大規模システムに対応する。より柔軟に設置、運用できるよう、登録機「KPASレジスター」をタブレット用ソフトウェアとして提供する。テナントやオフィスごとの管理者設定、一括登録、編集などテナント管理機能も強化し、入退管理の手間や管理運営側の負担軽減に貢献する。
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