連載
2D図面の“一義性”を考える【その4】断面図を使用した図形の表し方:3D CADとJIS製図(6)(3/4 ページ)
連載「3D CADとJIS製図の基礎」では、“3D CAD運用が当たり前になりつつある今、どのように設計力を高めていけばよいのか”をテーマに、JIS製図を意識した正しい設計/製図力に基づく3D CAD活用について解説する。第6回では、断面図を使用した図形の表し方を詳しく取り上げる。
2−3.部分断面図
「部分断面図」とは、図形の大部分を外形図とし、必要とする要素の一部分だけを断面図として表した図のことです。
図面の見たい一部分だけを示す場合に使用します。この例では、横に張り出した一部についてのみをSOLIDWORKSの断面図作成機能で描きました。このとき、破断した部分を破断線として表す必要があります。
2−4.回転図示断面図
「回転図示断面図」とは、描いた図の投影面に垂直な切断面で描いた切り口を90度回転させて、その投影図に描いた図のことです。
筆者は使用したことはありませんが、長尺の部品図などの切り口を表す場合に、切り口の場所、または切断線の延長線上に断面図を表します。
2−5.角度を利用した断面図
断面図を使用する場合、切断線は表し方に応じて、角度を変更したり、直交する断面を作成・組み合わせたりして、階段状に表すことができます。SOLIDWORKSでも切断線を「カット線」という名称で用途に応じて選択し、編集することが可能です。また、前述の半断面図の作成についても選択と編集が行えます。
以下に「直角断面図」「鋭角断面図」の例を示します。
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