ニュース
ダッソーがBMWの生産拠点に生産計画ソリューションを展開:製造IT導入事例
Dassault Systemesの生産計画、スケジューリングソリューション「DELMIA Quintiq」が、BMWの電動パワートレイン生産拠点3カ所で稼働を開始した。生産性を向上させながら、在庫とコストの削減ができるようになる。
ダッソー・システムズは2021年9月7日、同社の生産計画、スケジューリングソリューション「DELMIA Quintiq」が、BMWの電動パワートレイン生産拠点3カ所で稼働を開始したと発表した。
今回のソリューション導入は、両社のパートナーシップの一環として実施。ドイツのディンゴルフィング、ライプツィヒ、レーゲンスブルクにあるBMW生産拠点で、DELMIA Quintiqの展開が完了した。
各生産工場からの部品の需要計画と、DELMIA Quintiqの生産計画、スケジューリングを同期させることで、電動パワートレインの製造と組み立てを最適化する。また、DELMIA Quintiqによって段取りや在庫管理に要する時間を削減することで、生産性を向上させながら、在庫とコストの削減が図れるようになる。
BMWはグループ内の部品生産の計画と最適化のために、今後もDELMIA Quintiqの導入に向けた取り組みを継続する予定だという。今後、ドイツ国内にある5カ所のプレス工場で、同ソリューションの適用を進める。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- イノベーションなしでは成立しない時代、ダッソーが提供する価値と取り組み
ダッソー・システムズは年次カンファレンス「3DEXPERIENCE CONFERENCE JAPAN 2021」をオンラインで開催(会期:2021年6月15日〜7月9日)。本稿では、基調講演の中から同社 代表取締役社長のフィリップ・ゴドブ氏の講演「変化する社会を支えるバーチャルツインエクスペリエンス」の内容をお届けする。 - ダッソーが「SIMULIA」の新ライセンス体系「Unifiedライセンスモデル」を発表
ダッソー・システムズは、設計エンジニアリングシミュレーション「SIMULIA」ブランドで利用可能な新ライセンス体系「Unifiedライセンスモデル」を発表した。SIMULIAブランドで展開する全ての製品ポートフォリオ間のトークンおよびクレジット互換性を備え、全ソルバーの利用が可能な新しいライセンス体系として、2021年下期から順次展開する。 - 宇宙スタートアップがBioPod開発で3DEXPERIENCEプラットフォームを採用
ダッソー・システムズの「3DEXPERIENCEプラットフォーム」をInterstellar Labが導入し、環境制御型食料生産システムのプロトタイプを設計、開発した。宇宙環境にも対応するステーションの建設計画をさらに進めていく。 - 後れを取る日本のデジタル競争力、製造業オペレーションDXの現在地
ダッソー・システムズ主催のオンライン年次カンファレンス「3DEXPERIENCE CONFERENCE JAPAN 2021」において、アクセンチュア インダストリーXグループ 日本統括の河野真一郎氏は「製造業オペレーションDXの現在地、デジタル変革の検証フェーズから抜け出しスケールするには」をテーマに、デジタル化の進行状況に関する調査結果の解説とともにDXのPoCから抜け出すためのカギとなる成功要因などを紹介した。 - ファーウェイが進めるスマート工場化、外観検査をAIで行い労働負荷を6割削減
ダッソー・システムズ主催のオンライン年次カンファレンス「3DEXPERIENCE CONFERENCE JAPAN 2021」(会期:2021年6月15日〜7月9日)において、華為技術日本(ファーウェイ・ジャパン)Cloud&AI事業本部 CTOの秋元一泰氏が「画像を活用したスマート製造最前線」をテーマに、中国のファーウェイ(華為技術)におけるスマート工場化への取り組みについて講演した。 - タテとヨコのデジタル化によるコマツの設計プロセス改革とシミュレーション活用
ダッソー・システムズ主催の「SIMULIA」ユーザー向け年次カンファレンス「SIMULIA Community Virtual Conference Japan 2021」において、小松製作所 開発本部 油機開発センタ シニアエキスパートエンジニアの横山佑喜氏が登壇し、「コマツの設計プロセス改革におけるシミュレーション活用事例」をテーマに、同社 油機開発部門における取り組みを紹介した。