使いやすさが向上した、2D CADソフトウェアシリーズの最新版:CADニュース
フォトロンは、2D CADソフトウェア「図脳 RAPID」シリーズの最新版「図脳 RAPIDPRO21」「図脳 RAPID21」を発表した。最新版ではユーザーの声を生かした機能強化、改良がなされ、使いやすさが向上し、スムーズな製図が可能になった。
フォトロンは2021年9月27日、2D CADソフトウェア「図脳 RAPID」シリーズの最新版となる「図脳 RAPIDPRO21」「図脳 RAPID21」を発表した。同年10月27日から販売する。価格は、図脳 RAPIDPRO21が15万4000円、図脳RAPID21が6万6000円(いずれも税込)となっている。
図脳 RAPIDシリーズは35年以上販売されている国産の2D CADソフトウェアで、さまざまな業種の工程で幅広く利用されている。最新バージョンとなる、企業向けの図脳 RAPIDPRO21と個人向けの図脳 RAPID21は、ユーザーの声を生かして機能を強化、改良した結果、使いやすさが向上し、スムーズな製図が可能になった。
両製品ともに強化された点は、色パレットに保存できる標準色がこれまでの16色から32色に倍増したことだ。また、各種設定の自動引き継ぎ機能により、前バージョンの「図脳 RAPID20」シリーズから新しいバージョンに更新しても、これまでの作業環境ですぐに作業できる。
企業向けの図脳 RAPIDPRO21は、部品配置やハッチング作図、文字編集といったコマンドの操作性を改善した。使用頻度の多いコマンドのクリック数を50%削減している。
部品配置では、登録した部品のサムネイルが常時表示されており、サムネイルをダブルクリックするだけで部品を配置できる。サムネイルの並び順も自由に設定可能だ。
また、ハッチング作図コマンドなどに「点指定」コマンドを搭載。境界線を作図しなくても境界の通過点を指定してハッチング、塗り図形を作成できるため、境界がないエリアに作図する際の手間を大幅に削減する。
文字の編集機能も拡張している。図形複写や回転複写コマンドで数字を含む文字列をコピーすると、数字部分が自動でカウントアップする機能が加わった。さらに、カットイン機能の一時適用設定が追加されており、作業の手戻りを防止する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 厚みやクリアランスの検証作業を支援し、設計者負担を軽減するアドオンソフト
理経は、TECHSOFTが開発した「3D Caliper」の販売開始を発表した。PTCの3D CAD「Creo Parametric」上で動作するアドオンソフトで、厚みやクリアランスの確認など、設計段階において手間や工数のかかる検証作業を支援し、高精度な検証を自動で実行できる。 - 3D設計の最適化を支援する国産3D CAD/CAMシステムの新バージョン
日本ユニシス・エクセリューションズは、3D CAD/CAMシステムの新バージョン「CADmeister 2021」の提供開始を発表。使い勝手の向上に加えて、IoTや解析技術との連携による設計の標準化や自動化、3D設計の最適化を支援する機能強化が図られている。 - Autodeskがブランドイメージを一新、新ロゴやブランドカラーを披露
Autodeskは、同社の新しいロゴおよびブランドカラーをはじめとするルック&フィールを変更したことを発表した。新たなブランドイメージは、新しいロゴのシンボルの一部に焦点を当てて作成された、抽象的な3Dの幾何学的フォームを特徴としている。 - SaaS型製品開発プラットフォーム「Onshape」の販売・技術サポートを開始
サイバネットシステムは、PTCジャパンと日本における販売代理店契約を締結し、PTCのSaaS型製品開発プラットフォーム「Onshape」の販売および技術サポートを2021年8月26日から開始することを発表した。 - パフォーマンスや操作性、使い勝手がさらに向上した「ZWCAD 2022」
ZWSOFTは、主力CAD製品の最新バージョン「ZWCAD 2022」を発表した。図面オープンやズームなどの高速化が図られている他、操作性や使い勝手も向上。また、BIMモデルの業界標準フォーマットであるIFCファイルのインポートにも対応した。 - 「Fusion 360」のジェネレーティブデザイン機能がより安価に利用可能に
オートデスクは、3D CAD/CAM/CAE/PCBが統合されたクラウドベースの設計開発ソリューション「Fusion 360」で利用可能なジェネレーティブデザイン機能を提供する「Generative Design Extension」のサブスクリプション料金の改定を発表した。