先日、小売りや物流などの分野で自動認識ソリューションを展開するサトーが、米国のスタートアップであるWiliot(ウィリオット)と戦略的パートナーシップを締結したというニュースを報じました。Wiliotは、Bluetoothなどの電波による環境発電を行うIoT(モノのインターネット)タグ「Wiliot IoT ピクセル(以下、IoT ピクセル)」を展開する企業です。
IoT ピクセルは周囲の電波を利用して駆動する仕組みで、充電電池の搭載が不要な「バッテリーレス」です。バッテリーを搭載する必要がないため小型で、かつ、Bluetooth通信に対応しており多様な情報を取得しやすい点などが特徴です。シール型ののり付けタイプのため、貼り付けも簡単とのこと。性能の全容はまだ明らかにはなっていませんが、さまざまな業界での活用が期待できそうで、個人的にはとても注目しています。
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