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AGC、COVID-19ワクチン用途で注目されるmRNA原料の生産設備を新設:工場ニュース
AGC Biologicsは、同社のハイデルベルグ工場に、mRNAの原料となるpDNAの生産ラインを増設する。新型コロナワクチン用途をはじめ、他の領域でも需要拡大が見込まれるmRNAの製造能力を増強し、mRNA製造受託サービスを展開する。
AGCは2021年9月14日、米国のバイオ医薬品製造受託子会社であるAGC Biologicsが、ドイツのハイデルベルグ工場に、mRNA(メッセンジャーRNA)の原料となるpDNA(プラスミドDNA)の生産ラインを増設すると発表した。稼働開始は2023年中頃を予定している。
mRNAは新型コロナウイルス(COVID-19)ワクチン用途で実用化され、今後ワクチン以外の用途においても世界的な需要増が見込まれる。AGC Biologicsは、pDNAの製造受託事業で培った技術とノウハウを生かし、新たにmRNAの製造受託サービスを展開する。
AGC Biologicsは同年3月に、イタリア拠点であるAGC Biologics S.p.A.ミラノ工場の遺伝子、細胞治療関連の培養能力を増強すると発表している。また、同年7月にはNovartis Gene Therapiesの遺伝子治療薬工場(米国コロラド州ロングモント市)を買収する契約を締結している。
今回、mRNAおよび遺伝子、細胞治療向けの原料であるpDNAの製造能力を増強することにより、AGC Biologicsは原料から遺伝子細胞治療までワンストップでサービスを提供できる体制を構築し、さらなる成長を目指す。
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