NECとAWSが5Gサービス領域での連携を強化:製造マネジメントニュース
NECは2021年9月27日、企業向け5Gサービス領域において、AWSとのクラウド/エッジ分野での連携を強化すると発表した。NECのローカル5GソリューションにAWSのクラウド/エッジサービスを組み合わせたオファリングメニューなどの開発を進める。
NECは2021年9月27日、企業向け5Gサービス領域において、アマゾンウェブサービス(AWS)とのクラウド/エッジ分野での連携を強化すると発表した。NECのローカル5GソリューションにAWSのクラウド/エッジサービスを組み合わせたオファリングメニューなどの開発を進める。
NECとAWSは2020年11月30日に、両社間での戦略的協業契約を締結すると発表した。その後、NECは2021年9月8日にはグローバル5Gやデジタルガバナンス領域での協業を拡大するとともに、AWSとの連携によるオファリングメニューの提供を拡大するというリリースを公開した。今回の発表は、これらの流れをくんだものとなる。
NECは今後、同社のローカル5Gソリューションに、「AWS Outposts」や「Snow Family」「AWS Wavelength」といったAWSのクラウドサービスや、多様なアプリケーション、AI(人工知能)を組み合わせたオファリングメニューを開発する計画だ。クラウド環境とエッジ環境の最適な組み合わせによって、顧客がさまざまなアプリケーションを利用できるよう支援するメニュー群の開発を進めるとしている。
NECはAWSのクラウドサービスとエッジサービスについて、両サービスが共通的かつ統合的に利用できるため、クラウド/エッジ環境間の柔軟なリソース配置や、アプリケーションのポータビリティの向上、各環境に対応したアプリケーションの開発期間短縮などに貢献すると評価する。両環境の組み合わせ次第で、コスト削減にも貢献するとしている。
また、NECは同社の玉川事業場(神奈川県川崎市)にある「ローカル5Gラボ」で、同社のローカル5G技術と映像解析アプリケーションに、AWSのエッジサービスを組み合わせた共創環境を運用開始した。今後はAWSのクラウドサービスとの組み合わせも検討しており、本環境を活用した顧客やパートナーとの実証実験や共創活動を通じて、オファリングメニューの開発を加速するとしている。
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