鹿島建設が社内外データ一元管理のためのデータマネジメント基盤を運用開始:製造IT導入事例
NTTコミュニケーションズが提供するデータプラットフォーム「Smart Data Platform」を、鹿島建設がデータマネジメント基盤として採用した。約1年半のPoCを経て、2021年9月から全社で運用を開始した。
NTTコミュニケーションズは2021年9月1日、同社が提供するデータプラットフォーム「Smart Data Platform(SDPF)」を、鹿島建設がデータマネジメント基盤として採用したと発表した。同月より、鹿島建設の全社で運用を開始した。
鹿島建設は、DX(デジタルトランスフォーメーション)の取り組みの中で収集したデータを活用した、データマネジメント基盤の構築を進めている。その一環として、2019年からSDPFを基盤としたPoC(概念実証)を実施。約1年半の検討の結果、十分な導入効果が得られたとして、今回、全社での本格運用を開始した。
建設業界では、企画開発から設計施工、維持管理、運営まで、各工程で利用するデータの種類が多く、データの管理や分析が複雑化している。鹿島建設でも、工程管理や計画と実績の差異分析などさまざまな場面で、データの活用や分析を行うが、各データが複数のクラウドサービスに分散しているという課題があった。このため、これらを一元的に管理してデータ活用を効率化することを検討した。
SPDFを導入することで、次世代インターコネクトサービス「Flexible InterConnect(FIC)」を介して複数のクラウドサービスに接続し、分散しているデータをセキュアに収集することが可能になる。また、社内外に点在する経営データやIoT(モノのインターネット)データ、オープンデータ、BIMデータなどを統合データ管理「インフォマティカソリューション」の機能により連携、統合し、一元的かつ横断的にデータを活用可能になった。
NTTコミュニケーションズは今後、各種ソリューションの提供を通じて、鹿島建設の「次世代の建設生産システム(鹿島スマート生産、自動化建設生産システム)」の強化に向けた取り組みを支援するとしている。
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