新型シビックは9月発売、「乗る人全員が爽快になるクルマ」に:車両デザイン
ホンダは2021年8月5日、全面改良した「シビック」の新モデルを同年9月3日に発売すると発表した。新型シビックは、2021年度下期の販売のけん引役としてホンダが期待をかけている。新型シビックの月間販売計画台数は1000台で、税込みメーカー希望小売価格は319万〜353万9800円とした。
ホンダは2021年8月5日、全面改良した「シビック」の新モデルを同年9月3日に発売すると発表した。新型シビックは、2021年度下期の販売のけん引役としてホンダが期待をかけている。新型シビックの月間販売計画台数は1000台で、税込みメーカー希望小売価格は319万〜353万9800円とした。
2022年には、2モーターのハイブリッドシステム「e:HEV」を搭載したハイブリッド車(HEV)や、「シビック TYPE R」の発売も予定されている。
シビックシリーズは、1972年の発売以来、グローバルで累計2700万台を販売している。新型シビックは11代目となる。今回のフルモデルチェンジでは、「人中心」の考えを掘り下げるとともに、親しみやすさと特別な存在感によって「乗る人全員が爽快になるクルマ」(ホンダ)を目指した。
パッケージングでは、広いガラスエリアと室内のゆとりを重視しながら、低い水平基調のベルトラインと広い水平視野角によって開放的な空間を実現した。ホイールベースは前後席の距離を35mm拡大し、後部座席の居住性を向上。荷室容量は先代モデルから拡大して452l(リットル)を確保している。
デザイン面では、フロントフードからリアエンドまで水平基調を低くつなげることにより、低重心でのびやかなクーペ形状を強調した。インテリアは、不要なデザイン要素を排した造形にするとともに、直感的に操作しやすい触感やスイッチの配置とした。
車両の運動性能は、質の高い軽快感を目指して細部まで熟成し、直進時や旋回時の安定性、静粛性、乗り心地の良さなどを高次元で両立したとしている。排気量1.5l(リットル)のVTECターボエンジンは、アクセルを踏み込んだ瞬間から力強く加速する応答性と、高回転域までのリニアな出力特性を持たせた。トランスミッションはCVTと6速MTを設定した。
ヒューマンマシンインタフェース(HMI)として10.2型のフル液晶メーターを採用した他、車載通信モジュール「ホンダコネクト」を全車に標準装備とした。運転支援システム「ホンダセンシング」も全車標準装備となる。シビックとしては初めて、渋滞時に加減速と操舵(そうだ)をアシストする「トラフィックジャムアシスト」を採用した。また、周囲の車両や歩行者を検知するとハイビーム状態のヘッドランプの照射範囲を自動でコントロールする「アダプティブドライビングビーム」をホンダとしては初採用した。
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