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日立のインダストリーセクターは北米事業を核に成長、次期中計で売上高1兆円超へ製造マネジメントニュース(2/3 ページ)

日立製作所が「Hitachi Investor Day 2021」をオンラインで開催。インダストリーセクターを統括する同社の青木優和氏が登壇し、中期経営計画の進捗状況や、傘下に収めたJRオートメーションやサルエアーなど北米事業の業績を報告するともに、次期中計で売上高1兆円超、調整後営業利益率で10%超を目指すことを明らかにした。

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JRオートメーションはコロナ禍でも受注高倍増、メディカル分野で伸長

 インダストリーセクターが今後の成長に向けて大きく期待しているのが、北米で事業を展開しているJRオートメーションとサルエアーだ。

 JRオートメーションは、インダストリーセクターが注力するロボットSI事業の北米での中核的存在だ。買収完了後の2019年度末から、コロナ禍の影響があったものの、受注高、売上収益が大きく伸長しており、例えば、2020年度第4四半期の受注高は、前年同期比の2倍に拡大するという好調ぶりだ。

JRオートメーションの買収後の業績推移
JRオートメーションの買収後の業績推移(クリックで拡大) 出典:日立

 けん引役となったのはメディカル分野だ。2019年度は売上収益の47%を自動車分野が占めており、メディカル分野は16%にとどまっていた。しかし、コロナ禍に対応するための米国における医療分野向けの投資需要を獲得し、2020年度のメディカル分野の比率は40%まで拡大した。「自動車分野が32%となったが受注が落ち込んだわけではなく、メディカル分野が大きく伸びた結果だ」(青木氏)。この他、eコマース分野も伸びている。北米におけるメディカル分野を中心としたロボットSIへの投資は2021年度以降も旺盛であり、一過性の特需ではないという見立てだ。

 サルエアーは、コロナ禍の影響で2020年度第1四半期は受注高、売上収益とも大幅に減少したものの、新規顧客基盤の着実な拡大、フレキシブルな生産来製を製品のコスト競争力向上を進めるなどして、2020年度第4四半期には前年同期比18%増の受注高を実現している。青木氏は「コロナ禍で厳しい中、北米2社は成長拡大できている」と強調する。

JRオートメーションの買収後の業績推移
JRオートメーションの買収後の業績推移(クリックで拡大) 出典:日立

 なお、インダストリーセクターの北米における事業体制構築に向けて、これら北米2社を傘下に置く米国法人のHitachi Industrial Holdings Americasを2020年度に設立している。そして、欧米におけるデジタルエンジニアリング事業で高い実績を持つグローバルロジックと連携していくことにより、2021年度からはロボティクスSIとデジタルの融合強化を進めて、2022年度以降は北米起点によるグローバル展開も進めていく考えだ。青木氏は「これら2社を中心とする北米事業の現在の売上高は約1300億円だが、次期中計では2000億円まで持って行けるだろう」と期待を込める。

インダストリーセクターにおける北米を軸としたグローバル事業の成長
インダストリーセクターにおける北米を軸としたグローバル事業の成長(クリックで拡大) 出典:日立

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