嗜好品から交通安全軽視まで、なかなか変えられない行動を改めるには
誰にでも心当たりがあるかと思いますが、良くないと分かっていてもなかなかやめられないことってありますよね。
早く寝た方がいいと分かっていても寝付けずに起きているとか、腹八分だったのになんとなく物足りなくてお腹が苦しくなるまで食べてしまうとか。ちゃんと歯間ブラシとフロスをするべきなのに、面倒で歯磨きだけで寝てしまう日もありますし、猫背を直さなければと時々背筋を伸ばしても気が付くと背中が丸まってしまいます。
また、タバコやお酒、甘いもの、脂っこいもの、SNS、スマートフォンでの動画閲覧やゲームなど、行きすぎると良くないものが世の中にはたくさんあります。やめられなくて、つい……という心当たりのある人も多いのではないでしょうか。私は甘いものが手放せません。こうした事象に限らず、何がどう良くないか聞いたことがあっても改めるのは簡単ではありません。
何がどう良くないかを説明されて改善できるのであれば、世の中から生活習慣病は激減します。どのアプリをどれくらいの時間使ったかを示す機能がスマートフォンに搭載されることもありませんし、SNSで「その罵詈(ばり)雑言を本当に送信しますか?」と念を押す機能をアプリに追加する必要もありません。
交通安全も同様です。雨の日に傘をさして片手で自転車を運転すべきでないと知っていても、夜はクルマだけでなく自転車もライトをつけるべきだといわれていても、そういう人たちはいなくなりません(オートライトは新型車で2020年から義務化されましたが、無灯火でクルマを走らせるような人までオートライト対応車が行き届くには当分かかりそうです)。イヤフォンで耳をふさぎ、片手でスマートフォンをいじりながら自転車に乗る人もよく見かけます。一時停止の標識できちんと止まらないとか、ギリギリセーフだと言わんばかりに赤信号を突っ切っていくような輩も珍しくありません。
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