ニュース
尿や血液から新型コロナウイルス重症化を予測する技術の開発:医療機器ニュース
島津製作所、熊本大学、アイスティサイエンスは、修飾核酸測定を応用した新型コロナウイルス感染症の診断法を開発し、島津製作所は分析や前処理の条件を最適化した情報であるメソッドパッケージを開発した。
島津製作所は2021年3月29日、熊本大学、アイスティサイエンスと共同で、修飾核酸測定を応用した新型コロナウイルス感染症の診断法を開発し、その成果を基にメソッドパッケージ(MP)製品「LC/MS/MSメソッドパッケージ修飾核酸バイオマーカー(仮)」を開発したと発表した。
→特設サイト「新型コロナウイルス 製造業が直面する未曾有の試練」
メソッドパッケージとは、島津製作所の液体クロマトグラフ質量分析計(LC-MS)を用いて特定用途の分析をする際の条件や前処理を最適化した情報で、同社が製品として販売している。
三者が共同開発した「修飾核酸分析システム」は、島津製作所のMPおよびLC-MS、アイスティサイエンスの自動検体前処理装置で構成。血液や尿から、新型コロナウイルス感染症の重症化と関連性が示唆されるバイオマーカー候補群を6分以内で測定する。
島津製作所は、同MPの2021年6月の発売を目指している。
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- ≫特設サイト「新型コロナウイルス 製造業が直面する未曾有の試練」
- 二酸化塩素が新型コロナウイルスを不活化
大木製薬と東北大学は、二酸化塩素が新型コロナウイルスを30秒間で99.99%以上不活化させることを確認した。 - シーメンスヘルスケアが災害医療向け車両を開発、コロナ禍の発熱外来にも役立つ
シーメンスヘルスケアと医療法人の伯鳳会グループが共同開発した災害医療、発熱外来、健診、往診、巡回診療向けのアドバンストモビリティソリューション「Medical-ConneX(メディカル・コネクス)」について説明。1号機は、伯鳳会グループ傘下の東京曳舟病院に納入され、主に東京DMATと連携した災害医療向けに活用される計画だ。 - 耳が痛くならない、顔に貼り付けるひもなしマスクを発売
キングジムは、粘着性のある医療用シリコンテープにより、顔に直接貼り付けて使用する「ひもなしマスク」を発売する。手洗いによる洗濯が可能で、繰り返し使用できる。 - 新型コロナウイルス感染時に獲得した抗体が3〜6カ月間維持されることを確認
東京大学医科学研究所は、新型コロナウイルスに感染して発症した患者において、ウイルスによる抗体が、発症から少なくとも3〜6カ月間は維持されることを明らかにした。 - ワクチン定温輸送に最適、一体成形の真空断熱筐体とIoTを融合した保冷ボックス
パナソニック アプライアンス社は2021年3月2日、IoTセンサーを通じて箱内の様子をモニタリング可能な一体成形保冷ボックス「VIXELL」のレンタルサービスを同年4月1日から開始すると発表。COVID-19のワクチンなど、医薬品の定温輸送向けサービスとして展開する予定。 - 室内空調システムに応用可能な新型コロナウイルスの除去不活化技術
三菱重工サーマルシステムズと北里大学は、酵素・尿素製剤による処理、または紫外線発光ダイオード照射により、新型コロナウイルスを除去、不活性化できることを確認した。