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浴槽浴とシャワー浴に次ぐ第3の入浴法「KINUAMI U」、LIXILがクラファンで提案イノベーションのレシピ(2/2 ページ)

LIXILが泡シャワー「KINUAMI U」を開発。2019年3月に発表した「KINUAMI」をベースに、柔らかく温かい“絹泡”による新たな入浴体験を提供する泡シャワーというコンセプトで、外付けだったコンプレッサーを内蔵するなど機能性を向上し、日々の入浴で利用しやすいように専用ボディーソープの価格を抑えたことが特徴となる。

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コンプレッサーを内蔵するなど大幅な改良を施す

 KINUAMI Uは、柔らかく温かい“絹泡”を放射する泡シャワーを利用できる点や、1つのシャワーヘッドで通常のシャワーと泡シャワーを切り替えられる点など、製品としての大まかな構成は変わっていない。ただし、KINUAMIのクラウドファンディングに参加した100人のユーザーの意見を反映し、設置性や使いやすさなどの点で大幅な改良を施している。

 KINUAMIと比べて大きな改良になったのは、外付けだったコンプレッサーの内蔵による設置性の向上だろう。電源にはリチウムイオン電池ユニットを用いていおり、満充電の状態から通常の使い方であれば約2週間利用できる。

「KINUAMI U」本体の外観コンプレッサーとともにリチウムイオン電池ユニットを内蔵 「KINUAMI U」本体の外観(左)。コンプレッサーとともに、取り外し可能なリチウムイオン電池ユニットを内蔵している(右)(クリックで拡大)
「KINUAMI」の外付けコンプレッサー
「KINUAMI」の外付けコンプレッサー。浴室外に設置されているこのコンプレッサーと浴室内の本体をエアホースで接続する必要があった(クリックで拡大)

 本体サイズは幅225×奥行き125×高さ285mm、重量約3.3kg。コンプレッサーと電池の内蔵によりKINUAMIより大きくなったものの、外付けのコンプレッサーが幅260×奥行き145×高さ235mmだったことを考えれば、システム全体としては大幅な小型化を実現できているといえるだろう。

 使いやすさの観点では、通常のシャワーと泡シャワーの切り替えをつまみ型のロータリースイッチからハンドルに変更するとともに、ボディーソープの残量を示すインジケーターを追加した。専用ソープの補充口も大きくして入れやすくしている。

ハンドルで切り替えつまみ型のロータリースイッチで切り替え 「KINUAMI U」は本体上部に設置したハンドルを使って切り替えを行う(左)。「KINUAMI」ではつまみ型のロータリースイッチを回して切り替るが、使いづらいという意見があった(右)(クリックで拡大)

 KINUAMI Uは、浴室の水栓金具につないで、浴室壁面の鋼板に本体裏面のマグネットで取り付ける後付けタイプの製品なので、既存の浴室に導入することも容易だ。

 平田氏は「前回のKINUAMIのクラウドファンディングは事業検証が主な目的であり、430万円という高めの目標を設定した。今回のKINUAMI Uは、KINUAMIの成果から一定のニーズがあることを把握した上での事業化を前提としたクラウドファンディングになる。100万円の目標金額はできるだけ早くクリアしたい」と意気込んでいる。

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