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目を引くクルマ、目で追ってしまうクルマが絶滅しませんようにオートモーティブメルマガ 編集後記

多様性です。

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 この記事は、2021年3月3日発行の「オートモーティブ メールマガジン」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。


目を引くクルマ、目で追ってしまうクルマが絶滅しませんように

 先日、変わったデザインのクルマを路上で見かけて、大変にテンションが上がりました。私は気になったクルマがいると思わず目で追ってしまいます。映画やドラマなどで、きれいな女性を見つけて思わず首を回して顔の向きを変えてまで目で追うような場面がありますよね。場合によっては口もポカンと開けているような。あれと似たような感じです。

 そのクルマは信号待ちで左折専用車線に止まっていて、私はその隣の右折専用車線から対象に接近しました。後ろ姿、斜め後ろ、真横、そしてサイドミラーに映る姿をチラチラと確認しながら信号待ちの列に並びます。私のクルマの方が前に出てしまい、ちょうどサイドミラーでしか相手が見えない位置関係になってしまいました。

 スマートフォンでそのクルマの写真を撮っておこうとコートのポケットを探してモタモタしているうちに信号が青に。私は右折待ち、そのクルマは左折で横断歩道を渡る歩行者を待っていたので、追加でほんのもう少しチラ見する猶予がありました。じっくりと見られなかったにもかかわらず、とても風変わりであることがよく分かりました。

 そのクルマの第一印象は「日産っぽい」です。後ろ姿と斜め後ろを見たときに、これ日産のなんていうクルマだろう、と思ったのです。最終型の「プリメーラ」や初代の「ムラーノ」のような、丸みが目立つデザインだったからです。クルマ全体のデザインも、コガネムシやフィクションの宇宙船のように丸っこい印象でした。しかし、サイドミラーの中でエンブレムを確認すると、どうみても日産のエンブレムではありません。

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