3DAモデル作成用エンジニアリングツールを開発:CADニュース
日本ユニシス・エクセリューションズは、3DAモデル作成用エンジニアリングツール「3DAviewmeister」を発売した。3DAを中核とし、各工程で定義される付帯情報を合わせて可視化する。
日本ユニシス・エクセリューションズは2021年1月27日、3DAモデル作成用エンジニアリングツール「3DAviewmeister(スリーディーエービューマイスター)」を発表した。2020年12月25日より販売を開始しており、今後3年間で350ライセンスの出荷を見込む。
3DAモデルは、3D CADで作成した3Dモデルに、寸法や注記、数量などの構造特性を加えたものだ。3DAviewmeisterは、3DAモデルのビューイング機能に計測、注記などの機能を加えた3DAビジュアリゼーションツールとなる。3DAを中核とし、各工程で定義される付帯情報を合わせて可視化する。
基本機能モジュールとして、3DAモデルのファイルを開く、保存する、ビューイング操作といった機能を提供。寸法計測や注記作成機能なども備え、レイヤーやグループ単位での操作にも対応する。
高度な検査や評価機能を提供するエンジニアリング支援モジュールでは、ワイヤーデータの表示、距離マップ機能によるデータ間の差異を可視化する。また、加工支援モジュールは、3Dデータ上にNCデータや加工属性一覧を表示する。
他に、測定データ(STL形式)の取り込み、3Dデータとの距離マップ評価機能を備えた測定支援モジュール、部品属性の一覧表示や部品情報の閲覧が可能な組み付け支援モジュールなども提供する。
肉厚検査などのデジタル検図機能や加工性検討機能、加工シミュレーション機能など、今後も順次、機能を拡張する予定だ。
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