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新しい電池はカーボンニュートラルに不可欠、“ニヤリ”おじさんが引っ掛かる組み込み開発 年間ランキング2020(2/2 ページ)

2020年に公開したMONOist組み込み開発フォーラムの記事をランキング形式で振り返る。1位に輝いたのは、多くの期待を集める新方式の二次電池の記事でした。

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順調だった「はやぶさ2」の帰還、印象的なニヤリおじさんとは

はやぶさ2の再突入カプセル
はやぶさ2の再突入カプセル。実際のフライト時には、上の“中華鍋”側を下にして再突入する(クリックで拡大) 出典:JAXA

 ベスト3に入らなかった中から、(編集担当にとって)興味深い記事を2本紹介しましょう。

 1本目は、第12位に入った「1万℃の高熱から貴重なサンプルを守れ!〜再突入カプセルの仕組み【前編】〜」です。

 本記事は、小惑星探査機「はやぶさ」が帰還した2010年6月から約2年が経過した2012年5月にスタートした連載『次なる挑戦、「はやぶさ2」プロジェクトを追う』の第17回に当たります。

⇒連載『次なる挑戦、「はやぶさ2」プロジェクトを追う』のバックナンバー

 はやぶさ2は2019年2月、小惑星リュウグウの地表へのタッチダウンに成功しています。しかしリュウグウからサンプルを採取できても、地球に帰還できなければ目的は達成できません。そこで本連載では、帰路で重要な役割を果たすイオンエンジンと、サンプルを地表に送り届ける再突入カプセルについて解説する記事を掲載しました。2020年12月6日にはやぶさ2が無事帰還し、再突入カプセルの中に入っていたサンプルも確認できたことなどもあり、現在もぐんぐんと閲覧数を増やしています。

 連載を執筆する大塚実氏による、はやぶさ2帰還の解説記事も間もなく掲載する予定です。お楽しみに!

 2本目は、MONOist年間ランキング恒例の気になるおじさんシリーズです。

NVIDIAのジェンスン・フアン氏
オーブンから“世界最大のグラフィックスボード”を取り出すNVIDIAのジェンスン・フアン氏(クリックで拡大) 出典:NVIDIA

 実のところ、今から約1カ月前の2020年11月末までは、2017年に続いて革ジャンおじさん(毎回勝手にすみません)ことNVIDIA CEOのジェンスン・フアン(Jensen Huang)氏しかないよなぁ、思っていました。

 NVIDIAは例年、米国カリフォルニア州サンノゼでユーザーイベント「GTC」を開催しています。しかしCOVID-19の急激な感染拡大により、GTCも急きょオンライン開催を余儀なくされました。この事態を受けて、フアン氏がNVIDIAの最新技術をエネルギッシュに紹介するGTCの基調講演も、ステイホームな感じで自宅からの講演をイメージさせる“キッチンキーノート”としてYouTubeで配信されたのです。アメリカンにビッグなキッチンのオーブンから“世界最大のグラフィックスボード”を取り出すデモンストレーションを行うなど、いつもと違う舞台でも千両役者ぶりを発揮している点で、さすがだなぁと思わされました。そして9月にはArmの買収を発表。まさにイケイケという感じで、その動向が気にならないわけありません。

AWSのアンディ・ジャシー氏
「AWS re:Invent 2020」の基調講演に登壇するAWSのアンディ・ジャシー氏。この自然なニヤリ感がたまらない

 と言いながら、同じおじさんを推すのは気が引ける……。そう思っていたところで11月末に取材したのが、GTCと同じくオンライン開催となったAmazon Web Services(AWS)のユーザーイベント「AWS re:Invent 2020」です。同社 CEOのアンディ・ジャシー(Andy Jassy)氏による基調講演は3時間という長丁場なのですが、30以上もの新サービスが紹介されました。製造業関連で気になるエッジ系のソリューションについては、レポート記事の「AWSがエッジへの浸透強める、製造業が求める予知保全とAIカメラを実現」で紹介しているのでご確認ください。

 さてこの基調講演の最中ですが、ジャシー氏が新サービスを紹介するたびに何かが引っ掛かりました。「何だろう……この引っ掛かりは」と思っている中で、講演の最後の方でやっと気付きました。そう、ジャシー氏は新サービスを発表するごとに「ニヤリ」と笑みを浮かべていたのです。おぉぉ、何という自信! 俺も人生で1回でいいからこういう自然な感じでニヤリとしたい!!

 と年末に強い印象を受けたこともありまして、今回はジャシー氏をニヤリおじさんとして挙げておきたいと思います。

 2021年もCOVID-19の影響が続くことに変わりはなさそうですが、何とかこの状況を乗り切って、ニヤリとではなくても笑顔でいられるようにしたいですね。

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