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FreeCADでサーフェスモデリングに挑戦! 自由曲面を入れた形状を作ろう無償3D CAD「FreeCAD」を使ってみよう(8)(5/5 ページ)

オープンソースの3D CAD「FreeCAD」をご存じだろうか。無償でありながら、3Dモデリング、メッシュデザイン、製図(ドラフト)、有限要素法解析(FEM)、レイトレーシング、ロボティクス機能など、標準機能がとにかく充実している。本連載では「FreeCAD 0.18」を用いて各機能の実際の操作や使用感を紹介していく。連載第8回では、サーフェスモデリング用ワークベンチ「Surface」を使用して、自由曲面を取り入れたモデリングに挑戦する。

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サーフェスを利用した曲面作成

 次に、サーフェスを使ったソリッドモデルの曲面加工をやってみる。まず、図33のようなブロック状の形状を用意する。

こんなブロックを用意しておく
図33 こんなブロックを用意しておく [クリックで拡大]

 図33のブロックに、曲面を重ねて作成する(図34)。

ブロックに曲面を重ねる
図34 ブロックに曲面を重ねる [クリックで拡大]

 この状態では重なった曲面がよく分からないので、ブロックの「Pad」を非表示にしてみる(図35)。以降、ブロックの上面を、この曲面のような形で切り出してみる。

曲面はこんな形状
図35 曲面はこんな形状 [クリックで拡大]

 他のCADだとブーリアン演算(ブール演算)でこの作業をやることがあるが、FreeCADのブーリアン演算ではそれがうまく行えないので、Partの「シェイプ分割」を使う(図36)。

シェイプ分割
図36 シェイプ分割

 フィーチャツリーの中から「Pad」「Surface」の順番で選び、シェイプ分割する。選択する順番を間違うと失敗するので、ご注意を! シェイプ分割後は図37のようになり、「Exploded Slice」がツリーに出現する。また、はみ出していたサーフェスがなくなっていることが分かる。

シェイプ分割後
図37 シェイプ分割後 [クリックで拡大]

 Exploded Sliceを展開すると「Slice.0」と「Slice.1」が表示される。Slice.1がブロックの上側のようだ。サーフェスを境界に、ブロックが2つに切り出されている(図38)。

ブロックが2分割された
図38 ブロックが2分割された [クリックで拡大]

 さらにSlice.1を削除してみると、図39のように、長方形のブロックが波打つサーフェスの形で切り出された。

サーフェスの形で切り出されたブロック
図39 サーフェスの形で切り出されたブロック [クリックで拡大]


 サーフェスモデリングは、粘土をこねくり回すようなモデリングがしづらい。あらかじめ作りたい形状を頭の中に入れて作図する必要がある。無計画に始めてしまうと、今回紹介した筆者のモデルのように、面白くも何ともない3Dモデルができるだけだ……。FreeCADで曲面を使ったサーフェスモデリングをする場合は、あらかじめ手描きでおおよその形状を考えておくべきだろう。

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