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狙われるIoT/OTデバイス、約5割がIoTデバイスのサイバー攻撃を経験産業制御システムのセキュリティ(2/2 ページ)

パロアルトネットワークスは2020年11月4日、国内企業におけるIoT(モノのインターネット)とOT(制御技術)デバイスのサイバーセキュリティ対策の実態を調査した「IoT/OTサイバーセキュリティジャパンサーベイ 2020年版」の調査結果を発表し、IoTセキュリティにおける対策について紹介した。

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「可視化ができていない」が7割

 また、IoT/OTデバイスにおけるセキュリティ面での難しさについては「デバイスの数や種類が多い」が35.2%、「ITネットワークとつながっている」が30.0%、「デバイスに対策を導入できない」が19.3%、「バッチ管理が難しい」が18.9%、「デバイスを止めることができない」が17.0%となった。

 これらに加えてパロアルトネットワークスで課題視するのが「可視化ができていない」という点だ。IoT/OTデバイスの「可視化ができている」とした回答者は27.0%だった。「一部のみ可視化できている」が54.8%、「できていない」が8.1%で7割以上ができていない状況である。「ネットワーク接続が増加する中で、IoTデバイスやOTデバイスの可視化にまず取り組むべきだ」と染谷氏は語っている。

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IoT/OTデバイスに関するセキュリティ面での難しさ(クリックで拡大)出典:パロアルトネットワークス

IoT/OTデバイスのセキュリティに必要な考え方

 こうした中でパロアルトネットワークスでは「IoTセキュリティライフサイクル」の考え方を訴える。これは「IoT資産の把握」「IoTリスクの評価」「リスク削減ポリシーの適用」「既知の脅威の阻止」「未知の脅威の検知と対応」の5つのサイクルを回していくという考え方だ。「パロアルトネットワークスではこれらのライフサイクルに合わせたセキュリティ支援を進めている。機械学習によるIT/OTデバイスの識別・分類や、継続的なリスク分析、次世代ファイアウォールなどのポリシー適用などそれぞれのフェーズでのソリューションを用意している」と染谷氏は述べている。

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パロアルトネットワークスによるIoTセキュリティ(クリックで拡大)出典:パロアルトネットワークス

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