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自動車向け没入型リアルタイム3D HMIの開発で協業:車載ソフトウェア
ElektrobitとUnity Technologiesは、設計と開発プロセスを合理化し、リアルタイムレンダリングの性能を拡張するために協業する。両社の知見を組み合わせ、信頼性の高い開発基盤を構築し、次世代の没入型リアルタイム3D HMIの開発を加速させる。
Elektrobit(エレクトロビット)は2020年10月12日、自動車のHMI(ヒューマンマシンインタフェース)の設計と開発プロセスを合理化し、リアルタイムレンダリングの性能を拡張するため、Unity Technologiesとの協業を発表した。
Elektrobitは自動車用HMI開発に関して、Unity Technologiesは没入型のリアルタイム3D HMIに関して、それぞれ実績と知見を有する。これらを組み合わせ、量産までにかかる期間を短縮し、信頼性の高い開発基盤を構築することで、次世代の没入型リアルタイム3D HMIの開発を加速させる。
現在、車内ディスプレイの大型化や複数化が進み、ユーザビリティとエンターテインメント性を向上させる、3D体験へのニーズが高まっている。今回の協業により、ElektrobitのHMI開発ツールチェーン「EB GUIDE」と、Unity Technologiesのリアルタイム3Dレンダリングプラットフォームを強化。同年11月16〜17日にアメリカで開催される「Car HMI USA」では、両社の技術を組み合わせて開発した車両コックピットHMIを展示する。
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