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シートベルトストラップの試験データに問題、「対象製品の不具合は確認されず」:製造マネジメントニュース
ジョイソン・セイフティ・システムズ(JSS)は2020年10月14日、シートベルトのストラップ(ウェビング)の試験データが改ざんされていたとする報道に謝罪コメントを発表した。
ジョイソン・セイフティ・システムズ(JSS)は2020年10月14日、シートベルトのストラップ(ウェビング)の試験データが改ざんされていたとする報道に謝罪コメントを発表した。
同社は経営破綻したタカタの事業を2018年4月に引き継いでおり、ウェビングを生産する彦根製造所(滋賀県彦根市)もタカタから承継した。問題はタカタから事業承継する前から発生していたという。
国土交通省や、ウェビングを納入した可能性のある自動車メーカーには通達済みだ。調査対象期間となる過去20年間の試験や製品ごとについて、現在入手できるデータを収集し、“試験データの報告の誤り”に関する調査を進めている。調査対象期間において、「対象製品の不具合は確認されていない」(ジョイソン・セイフティ・システムズ)としている。
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