COVID-19でのコミュニケーション減に不安感、テレワークは「課題あり」が約8割:MONOist/EE Times Japan/EDN Japan読者調査(1/3 ページ)
MONOist、EE Times Japan、EDN Japanのアイティメディア製造業向け3媒体は「新型コロナウイルス感染症のモノづくりへの影響に関するアンケート調査」を実施した。調査は2020年6月に続く3度目。前回に引き続き、テレワークを通じた社内外でのコミュニケーションや、業務の変化に関する悩みの声などが多数寄せられた。
MONOist、EE Times Japan、EDN Japanのアイティメディア製造業向け3媒体は「新型コロナウイルス感染症のモノづくりへの影響に関するアンケート調査」を実施した。調査は2020年3月、6月に続いて3度目。テレワークを通じた社内外でのコミュニケーションに関する課題感や、業務量や業務内容の変化に関する不安感などが多く寄せられた。
調査概要
第3回「新型コロナウイルス感染症のモノづくりへの影響に関するアンケート調査」は、アイティメディアのモノづくり関連メディアが発行するメールマガジン「モノづくり総合版」「日刊MONOist」「メカ設計」「製造マネジメント」「電子機器設計/組み込み開発」「オートモーティブ」「FA」「医療機器」を通じて実施した。実施期間は2020年9月9〜24日で、製造業のモノづくり技術者を中心に有効回答229件を得た。
回答者の主な職種は、「研究・開発」が29.3%、「製造・生産技術」が16.2%、「設計・解析」が14.8%、「経営・経営企画」が11.8%、「営業・販売」が11.4%、「情報システム」が5.2%となっている。製造業内の業種では「製造業(電子部品・デバイス・電子回路)」が17.9%、「製造業(その他)」が17.9%、「製造業(産業用・事務用機器)」が16.2%、「製造業(電気機器)」が14.0%、「製造業(自動車・輸送用機器)」が10.9%、「情報・通信サービス」が9.6%となった。従業員規模は「5000人以上」が26.6%、「5000人未満1000人以上」が16.2%、「1000人未満100人以上」が37.1%、「100人未満」が20.1%であった。
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コロナによるマイナスの影響は根強く残る
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によるモノづくりへの現在の影響を尋ねたところ、「現在軽微な影響が出ている」が45.7%、「現在甚大な影響が出ている」は27.4%となった。一方で、「一時的に影響が出たが、現在は回復している」は16.0%だった。現時点でモノづくりに「影響が出ている」という回答は合計で73.1%で、前回の79.9%からやや減少した。
「影響が出ている」と答えた回答者に、特に影響が出ているプロセスを尋ねたところ、「営業・販売」が53.6%で最も多く、「部材調達」が45.4%、「製造」が44.3%、「物流」が24.0%となった。前回の調査では「部材調達」が51.8%で、「営業・販売」が51.3%、「製造」が50.4%なっていたが、「部材調達」と「製造」への影響度は下がっているものの「営業・販売」への影響」は強く出ている。
また、「影響が出ている」とした回答者に、平常時と比べた際の影響度合いも尋ねた。平常時の事業状況を100とすると、現在の事業状況は「50〜75」だという回答が39.9%で最も多く、「75〜100」が37.2%となった。一方で、よりマイナスの影響が出ているとする「30〜50」は12.6%、「30以下」は4.9%だった。前回の調査でも「50〜75」が37.5%、「75〜100」が36.6%、「30〜50」が12.6%となっており、全体的な比率構成に大きな変化はなかった。
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