インテルがIoTエッジ向けプロセッサに10nmプロセスを採用、TSNや機能安全対応も:組み込み開発ニュース(2/2 ページ)
インテル(Intel)が産業機器などのIoTエッジ向けに10nmプロセスを採用したプロセッサ製品群を発表。低消費電力を特徴とする「Atom」の新たな製品ライアップとして「Intel Atom x6000Eシリーズ」を投入し、より性能を重視した用途向けには「第11世代 Core プロセッサ ファミリー」をIoTエッジ向けに最適化した製品を展開する。
「第11世代 Core プロセッサ ファミリー」の動作温度範囲を拡大
IoTエッジ向けの第11世代 Core プロセッサ ファミリーは、薄型軽量ノートPC向けと同様に、新たなCPUアーキテクチャ「Willow Cove」や新グラフィックス機能となる「Iris Xe グラフィックス」の採用による高い処理性能が特徴となる。
薄型軽量ノートPC向けと異なる機能としては、動作温度範囲の拡大と、Atom x6000Eシリーズでも採用したTSNと機能安全規格への対応が挙げられる。一般組み込み機器向け(General Embedded)では動作温度範囲を0〜100℃とし、産業機器向け(Industrial)では動作温度範囲を−40〜100℃とした上で、TSNに対応しつつ、機能安全規格の認証取得を容易にする「Intel FSEDP(Functional Safety Essential Design Package)」を提供する(Intel Safety Islandは非搭載)。
新製品となる「Intel i7-1185G7E」と従来品の「Intel Core i7-8665 UE1」との性能比較では、シングルスレッドの処理性能が23%増、マルチスレッドの処理性能が19%増、グラフィックス性能が2.95倍になったという。なお、消費電力を示すTDPは15Wで同じである。
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