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三密状態の可視化に対応する、2眼レンズ搭載のエッジAIカメラを発売:人工知能ニュース
エクサウィザーズは、高性能2眼レンズを搭載した、エッジAIカメラ「ミルキューブ」を発売した。端末側での情報処理が可能で、映像をリアルタイムに処理するだけでなく、サーバの負担とセキュリティリスクを軽減する。
エクサウィザーズは2020年8月25日、高性能2眼レンズを搭載した、エッジAI(人工知能)カメラ「ミルキューブ」を発売した。10×10cmのキューブ型で簡単に持ち運びができ、三密状態の可視化などに対応する。
AIアルゴリズムを組み合わせて実行できるハードウェアとカスタマイズ可能なカメラを搭載し、端末側で情報を処理する。必要なデータのみ送信するエッジ処理を行うため、映像をリアルタイムに処理するだけでなく、サーバの負担とセキュリティリスクを軽減する。
ソニーのCMOSイメージセンサーを搭載しており、AIの自動撮影にも対応。混雑している場所の特定や混雑率の公開など、三密を可視化できる。また、店舗の顧客分析や工場の業務改善、スポーツでのパフォーマンス向上といった用途にも活用できる。
既に、広島県の「広島県立美術館」「広島平和記念資料館」「大和ミュージアム」で導入されており、施設の公式サイトや広島県観光のウェブサイト「ひろしま観光ナビ」でリアルタイムに近い観光施設の混雑状況が視認可能となっている。
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