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オンラインで無償利用可能なFPGAの利用環境を開設:組み込み開発ニュース
アダプティブコンピューティング研究推進体は、オンラインで無償利用できるFPGAの利用環境として「ACRiルーム」を開設した。100枚超のFPGAボードおよび開発用ソフトウェアをリモートで利用できる。
アダプティブコンピューティング研究推進体(ACRi)は2020年8月1日、オンラインで無償利用できるFPGAの利用環境として「ACRiルーム」を開設した。
ACRiルームは東京工業大学構内に設置されており、100枚超のFPGAボードおよび開発用ソフトウェアにリモートでアクセスして利用できる。日本国内でFPGAに関心がある全ての人を対象としており、Webサイトより事前に予約すれば利用可能となる。
技術者や学生の独学、大学や高専での講義や研究、一般企業によるリモート開発などの用途が想定されており、ACRiは2021年7月末までに1000人の利用を見込む。
ACRiは4大学16社により2020年4月に発足した研究推進体。FPGAを活用した高性能なアダプティブコンピューティング・システムの開発や、同システムの設計効率化のためのFPGA活用基盤の開発を進めている。
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