ファナックや安川電機など産業用ロボットメーカー6社が連携し共同研究開始:産業用ロボット
川崎重工業、デンソー、ファナック、不二越、三菱電機、安川電機の6社は2020年8月7日、産学連携により産業用ロボットの基礎技術研究を行う「技術研究組合 産業用ロボット次世代基礎技術研究機構」(略称、ROBOCIP)を設立したと発表した。
川崎重工業、デンソー、ファナック、不二越、三菱電機、安川電機の6社は2020年8月7日、産学連携により産業用ロボットの基礎技術研究を行う「技術研究組合 産業用ロボット次世代基礎技術研究機構」(略称、ROBOCIP)を設立したと発表した。
産業用ロボットは、多くの工場で導入が進んでいる一方で、基礎技術研究分野では解明されていない領域も多く、研究人材の育成と、裾野の拡大と研究の深化が求められている。しかし、個々のロボットメーカーだけでは基礎技術研究に割くことができるリソースが限定的である課題があった。
そこで、産業用ロボットの基礎技術研究分野において、ロボットメーカー各社が連携することで、単独で行うよりも研究規模や内容を拡大し、技術革新の基盤を強化することを目指す。また、産学連携により研究を進めることで、知識の共有化を図る。
具体的には、基礎技術研究分野において、「モノのハンドリングおよび汎用動作計画に関する研究」「遠隔制御技術に関する研究」「ロボット新素材とセンサー応用技術に関する研究」の3つの研究項目を定め検証と評価を行う。各研究項目で多品種少量生産現場をはじめとするロボット未活用領域においても対応可能な産業用ロボットを実現するため要素技術を確立することを目標とする。
さらに、各研究項目で得られた成果に基づき、実現場を模した環境での実証試験を行い、産業用ロボットのさらなる普及に貢献することを目指す。
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