2020年第2回G検定、前回から倍増し1万2552人が受験――合格率は68.96%:キャリアニュース
日本ディープラーニング協会が「2020年第2回 G検定」の結果を発表した。前回検定の約2倍で過去最多となる1万2552人が受験し、8656人が合格。合格率は68.96%だった。
日本ディープラーニング協会(JDLA)は2020年7月16日、「2020年第2回 G検定(ジェネラリスト検定)」の結果を発表した。
G検定は、ディープラーニングの基礎知識に加え、ディープラーニングを事業に生かすための能力や知識を持っているかを検定する。ディープラーニング技術に関する最新知識を始め、AI(人工知能)の歴史や機械学習の基礎、AIを利活用する上で必須となる法的リスクや倫理を取り巻く議論などを、検定受験を通して幅広く学ぶことができる。
受験者数が前回から約2倍に増加
2020年の第2回G検定は、同年7月4日にオンライン(自宅受験)で実施された。受験者数は過去最多となる1万2552人で、前回(同年第1回検定)の6298人の約2倍となった。合格者は8656人で、合格率は68.96%だった。
合格者を年代別に見ると「20代」が3450人と最も多く、全体の39.86%を占めた。続いて「30代」が2488人(28.74%)、「40代」が1694人(19.57%)となっている他、10代から70代まで幅広い年代の人が合格している。
業種別では、「情報処理、提供サービス業」に従事する合格者が1782人と最も多く、全体の20.59%だった。続いて「ソフトウェア業」1703人(19.67%)、「製造業」1419人(16.39%)となっている。
合格者の職種は、2266人が合格した「研究、開発」が最も多く、全体の26.18%を占めている。続いて「情報システム、システム企画」が1785人(20.62%)、「学生」が1165人(13.46%)だった。
役職別では「一般社員、職員」が4295人で最も多く、全体の49.62%を占めた。続いて「係長、主任クラス」1489人(17.20%)となっている。
第2回G検定の受験者数が倍増した背景として、JDLAは新型コロナウイルス感染症の拡大によって働き方や生活のオンライン化が加速し、AIに関する学習ニーズが高まったと推測する。また、同協会は感染症防止のための外出自粛期間を学習機会として活用してほしいと今回の受験料を半額にしており、このことも受験者増加につながったと見ている。
次回、2020年第3回G検定は11月7日に実施予定だ。
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