ニュース
LoRaWAN通信チップとAVRマイコンを1つにしたArduino対応評価ボード:組み込み開発ニュース
グリーンハウスは、LoRaWAN通信チップとAVRマイクロコントローラーを搭載し、Arduinoで開発可能な評価ボード「GH-EVARDLRA」を発売した。ICTを活用したスマートシティー整備推進事業の実証実験に、小ロットから柔軟に対応する。
グリーンハウスは2020年6月10日、LoRaWAN通信チップとAVRマイクロコントローラーを搭載し、Arduinoで開発可能な評価ボード「GH-EVARDLRA」を発売した。通信モジュールも含めたPoC(概念実証)用のハードウェア開発の負担を軽減し、ICTを活用したスマートシティー整備推進事業を促進する。
ボードの大きさは72×20×5mm。データ通信に必要なLoRaWAN通信チップ「GH-WM92LRA」と、ハードウェア制御用のマイコン「ATmega328PB」を搭載する。省電力での長距離無線通信に適しており、LoRaWANまたはLoRa Private(P2P+Mesh独自方式)に対応する。LoRa Private時は双方向無線通信が可能だ。
Aruduino-Nano互換仕様の設計のため、オープンソースのAruduino-IDE環境で開発可能で、センサーモジュールの追加も容易だ。Aruduinoの豊富なシールドを使用した温度、湿度、水位などセンサーノード開発や、入出力端末開発が可能。ソフトウェアとハードウェアの開発期間の削減を支援する。
AI(人工知能)やビッグデータを活用したアイデアやビジネスモデルの検証を小ロットから柔軟に対応し、少子高齢化や首都圏への人口集中の影響により地域社会が抱える課題の解決に貢献する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- いまさら聞けないLoRaWAN入門
IoTデバイスを開発する上で重要なLPWA(低消費電力広域通信)ネットワークのうち、自前で基地局設置ができることから注目を集めているのが「LoRaWAN」です。本稿では、このLoRaWANについて、利用者視点で解説します。 - いまさら聞けないLPWAの選び方【2019年春版】
製造業をはじめIoT活用への取り組みが進む中で、IoTに最適な通信技術であるLPWA(省電力広域ネットワーク)に注目が集まっている。一口でLPWAと言っても、さまざま通信規格があるためどれを選んでいいか分かりにくい。本稿では、LPWAを中心にIoT向け通信の選び方について解説する。 - マブチモーターをArduinoで制御する
「マブチモーター」でもおなじみ「直流ブラシ付きモーター」は安価で入手性もよいモーターです。これをArduinoで制御するとしたら、何を理解して何を用意して、どんなプログラミンが必要でしょうか。実験します。 - お手軽モノづくり体験――「あったらいいな」をArduinoでカタチにしてみよう!
「こんなモノがあったらいいのに……」をArduino(アルドゥイーノ)で実現。電子工作初心者や回路の知識のない人だって大丈夫。筆者と一緒に、頭の中のアイデアをカタチにし、モノづくりの喜びや難しさを体験・体感してみよう! 第1回では、開発環境の準備と電子工作の“Hello World”こと、「エルチカ」に挑戦するぞ!! - Arduinoがあなたのトレーナーに――「運動しなさい! 電光掲示板」を作る
頭の中のアイデアを「Arduino(アルドゥイーノ)」で実現!! 筆者と一緒にモノづくりの喜びや難しさを体験・体感してみよう。今回は、Arduinoから送ったメッセージをディスプレイ上に表示させる。ディスプレイを扱えるようになれば、ガジェット作りの幅が広がるぞ! - 「Arduino」の初期設定から電子工作例10選まで、全217ページで一挙公開
人気記事をオフラインでも読めるPDFに再編集した「エンジニア電子ブックレット」。今回は電子工作からちょっとした試作まで幅広く使える「Arduino」をテーマとした連載「アイデア・ハック!! Arduinoで遊ぼう」を217ページの大ボリュームで公開します。