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組み込み開発向け統合開発環境がLinuxに対応組み込み開発ニュース

IAR Systemsの統合開発環境「IAR Embedded Workbench」が、Linux向けビルドツールとして利用可能になった。Linux環境で自動化アプリケーションビルドとテストプロセスの大規模なデプロイができる。

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 IAR Systemsは2020年5月26日、組み込み開発向けC/C++統合開発環境「IAR Embedded Workbench」が、Linux向けビルドツールとして利用可能になったと発表した。Linux環境で自動化アプリケーションビルドとテストプロセスの大規模なデプロイが可能になる。

 Linux向けビルドツールは、IAR C/C++コンパイラ、IARアセンブラ、リンカ、ライブラリツール、ランタイムライブラリで構成する。動作は「Ubuntu Linux distribution version 18.04.3」とそれ以降で検証済み。現在、ArmおよびルネサスRH850に対応する。

 IAR C/C++コンパイラはフリースタンディングの実装環境で、「C18(ISO/IEC 9899:2018)programming language standard」と全てのC++17機能、「C++14(ISO/IEC 14882:2015)」「C11(ISO/IEC 9899:2012)」「C89(ANSI X3.159-1989)」「IEEE 754 standard for floating-point arithmetic」に対応する。

 ネイティブ、バーチャルマシンまたは高性能コンテナのLinux環境でCI(継続的インテグレーション)とCD(継続的デリバリー)が利用できる。ユーザーは開発とテスト時間といったリソースの最適化や開発ツールの標準化によるメリットを得られる。

 重大なソフトウェアのビルドとテスト、小規模ビルドサーバにおける数ライセンスから、同時にパラレルでビルドされる数百ライセンスのインストールまで、大規模ソフトウェアの展開が可能だ。

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