ニュース
火花や化学薬品から産業用ロボットを守るロボット用保護カバー、過酷作業で活用:FAニュース
キャプテンインダストリーズは、産業用ロボットを過酷な動作環境から保護するロボット用保護カバー「ロボスーツ」の国内販売を開始した。飛び散る火花や塗料、化学薬品など多種多様な飛散物に長時間耐え、産業用ロボットを保護する。
キャプテンインダストリーズは2020年4月24日、産業用ロボットを過酷な動作環境から保護するロボット用保護カバー「ロボスーツ」の国内販売を開始した。価格は公開していない。
ロボスーツは、アメリカのロボワールドが開発。最大放射温度は約350℃で、飛散する塗料や鉄くず、ブラスト材、スパッタ、クーラント、化学薬品など多種多様な飛散物に長時間耐え、産業用ロボットを保護する。
ロボットを守りながらも、ロボットのさまざまな動作を妨げない専用カバーになっている。ベーススカート、ベーススカートリング、ベースカバー、下腕上腕およびそのリング、手首、リストリングなど多数の部品から構成されている。
ロボスーツのベースは有名メーカー製ロボットの型番を用いているが、ユーザーの要望を反映させたオーダーメイドデザインとなる。カラーはイエロー、ブルー、ホワイト、ブラックなど各色に対応できる。
キャプテンインダストリーズは、自動車メーカーなど産業用ロボットを導入している製造業をターゲットとして、初年度2000体の販売を目指す。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- いまさら聞けない産業用ロボット入門〔前編〕
日本は「ロボット大国」とも呼ばれていますが、その根幹を支えているのが「産業用ロボット」です。それは世界の産業用ロボット市場で圧倒的に日本企業がシェアを握っているからです。では、この産業用ロボットについてあなたはどれくらい知っていますか? 今やあらゆるモノの製造に欠かせない産業用ロボットの本質と基礎を解説します。 - 製造現場での普及を2倍に、ロボット新戦略が目指すロボットと共に働く未来
日本政府が主催する「ロボット革命実現会議」は、ロボット活用の技術的および規制面でのロードマップを示した「ロボット新戦略」を発表した。本稿では、この新戦略の中で示されている「モノづくり」分野への取り組みにフォーカスし、その内容を紹介する。 - ロボット活用拡大のボトルネック、ロボットインテグレーターの現実
あらゆる現場で労働人口不足などが深刻化する中、その解決策としてロボット活用への期待が高まっている。しかし、現実的にはロボットを現場で実装するロボットシステムインテグレーターが不足しており、ロボット活用の裾野が広がらない状況になっている。経済産業省 関東経済産業局がまとめた「ロボットシステムインテグレーターに関する調査結果」の内容をまとめた。 - 協働ロボット普及のカギは「用途別パッケージ」、2020年は“第3の道”にも期待
人口減少が加速する中、製造現場でも人手不足が深刻化している。その中で期待を集めているのがロボットの活用だ。特に協働ロボットの普及により人と同一空間を活用し新たな用途開拓が進んでいる。2020年はこれらの技術進化による普及が本格的に進む一方で、「人」との親和性をさらに高めた“第3の道”の登場に期待が集まっている。 - オークマの“夢工場”はスマート化とロボット化で花開く
工作機械大手のオークマは2017年5月に新工場「Dream Site 2」部品工場を完成。いち早くスマート工場化を進めた「Dream Site 1」の実績を生かし、ロボット活用やIoT活用などでさらなる高度化を目指している。 - 人作業の半分を協働ロボットに、“アフターコロナ”の工場の姿
“コロナ後”の工場の姿はどうなっていくのでしょうか。