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レーザー距離計で撮影対象をロックオン! DJIが新型産業用ドローン発売ドローン(1/2 ページ)

DJIは産業用ドローンプラットフォーム「Matrice 300 RTK」やハイブリッドカメラ「Zenmuse H20T」などのオンライン説明会を開催した。対象物の追跡や記録撮影を効率化するための仕組みが施されている。

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 DJI JAPANは2020年5月14日、同年5月7日に同社が発表した産業用ドローンプラットフォーム「Matrice 300 RTK(以下、M300 RTK)」と、その搭載物として活用可能なハイブリッドマルチセンサーカメラ「Zenmuse H20(以下、H20)」、「Zenmuse H20T(以下、H20T)」に関する報道関係者向けのオンラインセミナーを開催した。M300 RTKにはレーザー距離計などを用いて対象物を追跡しやすくする「スマートピン&トラック機能」や、複数の操縦者間での機体制御権の受け渡しを可能にする「デュアル制御機能」など操縦者の作業効率性向上を図る工夫が施されている。

「Matrice 300 RTK」(左)と「Zenmuse H20」(中央)と「Zenmuse H20T」(右)の外観[クリックして拡大]出典:DJI JAPAN
「Matrice 300 RTK」(左)と「Zenmuse H20」(中央)と「Zenmuse H20T」(右)の外観[クリックして拡大]出典:DJI JAPAN

 M300 RTKの対角ホイールベース(対角にあるローター間の距離)は895mmで、バッテリー2個搭載時の重量は約6.3kg(非搭載時は約3.6kg)。ペイロード(最大積載量)は2.7kgで、最大離陸重量は9kgだ。高速のS(スポーツ)モードでは秒速23m、飛行の安定性を重視したP(ポジショニング)モードでは秒速17m。最大飛行時間は55分(H20T搭載時は36分)で最大風圧抵抗は秒速15mとなっている。運用限界高度は最大7000m(離陸時重量が7kg以下の場合)である。国内での最大伝送距離は8kmで、1080pのHDビデオ映像を転送可能。防水や防塵(じん)の程度を示す保護等級はIP45で、1日当たり100mmまでの雨量にも耐えられる。

Matrice 300 RTKのスペック概要[クリックして拡大]出典:DJI JAPAN
Matrice 300 RTKのスペック概要[クリックして拡大]出典:DJI JAPAN

 M300 RTKには「スマートピン&トラック機能」「スマート点検機能」「デュアル制御機能」といった機能的特徴がある。なおスマートピン&トラック機能とスマート点検機能はZenmuse H20シリーズとペアリング接続を行っている場合のみ利用可能。

 スマートピン&トラック機能は歩行者や船、車などの対象物の追跡をサポートする機能だ。操縦者はM300 RTKに搭載されているレーザー距離計を使い、ドローンのナビゲーション情報画面が表示されたPFD(プライマリー フロント ディスプレイ)上で対象物をピンポイントに指定する。すると対象物の位置と座標が地図上に表示されると同時に、対象物とM300 RTKの距離もリアルタイムで計測されて画面上に表示される。また対象物の移動に合わせてM300 RTKのジンバル(カメラの取り付け台)が動いて自動的に追跡し、自動ズーム機能で対象物をカメラフレームの中央に常にキープし続ける。これにより追跡途中で対象物を見失う可能性を低減する。

スマートピン&トラック機能によって対象物の追跡を効率化する[クリックして拡大]出典:DJI JAPAN

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