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カーシェア車両や代車の在庫を医療従事者に提供、Groupe PSAが欧州各地で製造マネジメントニュース

フランスの自動車メーカーのGroupe PSAは2020年4月2日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大に対応した、医療現場や医療用品の生産の支援に関する取り組みを発表した。

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 フランスの自動車メーカーのGroupe PSAは2020年4月2日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大に対応した、医療現場や医療用品の生産の支援に関する取り組みを発表した。

 マスク40万枚を病院や救急施設、自治体に寄付した他、イタリア・ミラノやスペイン・マドリード、フランス・ミュールーズでAEDや応急措置キット、手袋などを寄贈した。人工呼吸器の生産や、3Dプリンタを活用したフェイスシールドの製造に加えて、医療従事者向けの移動手段の提供にも取り組んでいる。

 フランス・パリやマドリード、ポルトガル・リスボンなどの都市において、Groupe PSAのカーシェアリングサービスFree2Moveで保有している車両を病院の職員や医療従事者に対して提供している。オペルファイナンスは、代車や貸し出し車両の在庫から医療機関に対して無償で車両を貸与。また、オペルオーナーの医療従事者には原価で車両メンテナンスを行う。

 フランスでは、プジョーやシトロエン、DS、オペルの販売店合計500カ所が営業を継続しており、メンテナンスや修理、アフターサービスを提供できる体制をとっている。また、スペインでは2カ所の生産拠点も参加し、地域の医療従事者に向けてモビリティの保証を継続しているという。

 人工呼吸器も生産する。フランス企業であるAir Liquide(エア・リキード)やSchneider Electric(シュナイダーエレクトリック)、Valeo(ヴァレオ)と共同で、4月上旬〜5月中旬で1万台の人工呼吸器を生産するプロジェクトを推進している。また、フランス・ポワシー工場では、人工呼吸器本体の生産に向けたワークショップを開催。医療機器を生産するAir Liquideのアントニー工場には、Groupe PSAから社員をボランティアで派遣し、人工呼吸器の生産性向上に貢献しているという。

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