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誰もが簡単にIoTを使えるifLinkがコミュニティ設立、2020年夏にオープン発表会製造業IoT(2/2 ページ)

「誰もがカンタンにIoTを使える世界」を目指すifLinkオープンコミュニティが、設立記念イベントとなる「ifLink Open Community CYBER KICK OFF」をオンラインで開催。100以上の企業・団体が参画する同コミュニティから早期に成果を示す場として、2020年夏にオープン発表会を計画しているという。

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「ビストロifLink」で取り組みを加速

 コミュニティの活動説明の後、仲間を募り、早く、新しい価値を創作・検証する活動プロセスとして「ビストロifLink」について発表した。今回の設立記念イベントでは、プレミアム会員8社がそれぞれ動画を使ったライトニングトークを行い、ビストロifLinkへの流れを作る内容になっていた。

「ビストロifLink」のコンセプト
「ビストロifLink」のコンセプト(クリックで拡大)

 中でも興味深かったのがデンソーだ。モビリティをifLinkにつなげてオープン化するというコンセプトの「ifLinkガレージ」を提案。そのために利用可能なシミュレーターや、シミュレーターを越えて実車両を動かすこともできるモジュールも用意しており、2020年夏のオープン発表会に向けてさまざまなアイデアを具現化していきたいとした。

シミュレーターモジュール デンソーが「ビストロifLink」で提供するシミュレーター(左)と実車両を動かせるモジュール(右)(クリックで拡大)

 8社のライトニングトークに次いで行ったのが、ifLinkを使えばIoTサービスを簡単に作れることを示す「3分間IoTクッキング」だ。これは、ifLinkにおけるIF-THENに対応する「オオギリカード」を用いて考案したIoTサービスを、3分以内で作って実際に動かして見せるという内容になっている。

オオギリカードオオギリカードオオギリカード 「3分間IoTクッキング」で使用した「オオギリカード」(クリックで拡大)

 今回は、IoTサービスのアイデアについては、岩崎学園情報処理専門学校の学生がワークショップで考案したものから3つを選定。「美術館の来場者の快適さ」「スタジアム来場者への新機能」「カフェをもっと快適に」をテーマにしたIoTサービスについて、オオギリカードをスマートフォンのifLinkアプリで読み取ることにより、簡単に構築できる様子を見せた。これらの他、昭和女子大学のビジネスデザイン学科が考案した「お母さんに便利な保育園」についても「3分間IoTクッキング」を実践して見せた。

「3分間IoTクッキング」のテーマになったIoTサービスの4つのアイデア
「3分間IoTクッキング」のテーマになったIoTサービスの4つのアイデア(クリックで拡大)
IFとTHENのカードを決めてスマートフォンアプリで読み取る 「3分間IoTクッキング」の様子。IFとTHENのカードを決めて(左)、スマートフォンアプリで読み取る(右)(クリックで拡大)
アプリでルール設定を行いサービスが完成 スマートフォンアプリでルール設定を行い(左)、「スタジアム来場者への新機能」となる売り子を呼ぶサービスが完成した(右)(クリックで拡大)

 今後、ifLinkオープンコミュニティでは3つの発表が2020年4月初旬に予定されている。1つ目は、コミュニティの全体像やイベント、ツールを知るためのスターティングガイドブック。2つ目は、ifLinkの使い方や技術に関する情報の発信である。3つ目は、ユーザーや参加企業の持つさまざまなアセットをつなげやすくする「ifLinkマイカード」や「ifLinkアセットカード」を用いた共創コミュニティサイトの開設だ。

 公式Webサイトも、設立記念イベントの開催と同時に公開されており、同イベントの風景も後日掲載される予定である。

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