ニュース
CIP Safety対応のアブソリュートエンコーダー、安全性と生産性向上に貢献:FAニュース
ロックウェル・オートメーションは、安全通信規格「CIP Safety」対応のアブソリュートエンコーダー「843ES」を発表した。優れた可視性で安全を確保するとともに、設計時間の短縮など生産性の向上にも寄与する。
ロックウェル・オートメーションは2020年2月27日、安全通信規格「CIP Safety」対応のアブソリュートエンコーダー「843ES」を発表した。
843ESは、速度、方向、位置モニター機能を備えることで、SIL 3/PLe安全アプリケーションに対応。同社「Allen-Bradley」ブランドのコントローラー「GuardLogix 5580」「Compact GuardLogix 5380」などの統合安全システムの一部として使用することで、優れた可視性を発揮する。
843ESが速度、方向、位置を安全にモニタリングする間も生産作業を継続できる。オペレーターが全ての機械イベントにアクセスすることで、応答時間を短縮できるため、生産性を高められる。
また、CIP Safety対応により、EtherNet/IPで安全機能を統合することで、安全性とパフォーマンスを向上させるだけでなく、ハードウェアの設置コストを抑え、設計時間を短縮する。
他にも、3つの構成可能な分解能オプションや、ソリッドシャフトとホローシャフト、さまざまなフランジオプションなどを用意。アミューズメント施設、マテリアルハンドリング、鉱業、自動車製造など広範な業界のニーズに応える。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- いまさら聞けない産業用ロボット入門〔前編〕
日本は「ロボット大国」とも呼ばれていますが、その根幹を支えているのが「産業用ロボット」です。それは世界の産業用ロボット市場で圧倒的に日本企業がシェアを握っているからです。では、この産業用ロボットについてあなたはどれくらい知っていますか? 今やあらゆるモノの製造に欠かせない産業用ロボットの本質と基礎を解説します。 - 製造現場での普及を2倍に、ロボット新戦略が目指すロボットと共に働く未来
日本政府が主催する「ロボット革命実現会議」は、ロボット活用の技術的および規制面でのロードマップを示した「ロボット新戦略」を発表した。本稿では、この新戦略の中で示されている「モノづくり」分野への取り組みにフォーカスし、その内容を紹介する。 - ロボット活用拡大のボトルネック、ロボットインテグレーターの現実
あらゆる現場で労働人口不足などが深刻化する中、その解決策としてロボット活用への期待が高まっている。しかし、現実的にはロボットを現場で実装するロボットシステムインテグレーターが不足しており、ロボット活用の裾野が広がらない状況になっている。経済産業省 関東経済産業局がまとめた「ロボットシステムインテグレーターに関する調査結果」の内容をまとめた。 - 「協働ロボットは遅い」を解決、軽量化で安全性と高速性を両立させるモーター技術
カナダのGenesis Robotics & Motion Technologiesは「2019国際ロボット展(iREX2019)」(2019年12月18〜21日、東京ビッグサイト)において、協働ロボットをターゲットとした、独自のダイレクトドライブモーター技術やプラスチックのギアボックス技術などを紹介。協働ロボットを軽量化することで、人と働く安全性を確保しながら、高速動作による生産性を確保する価値を訴えた。 - 国際安全規格から見るサービスロボット産業
組み込みシステム・ソフトウェアに関する各種勉強会や情報交換会、セミナーなどを通じて、教育と研究・技術開発の両面において広範囲な産学連携活動の場を提供する「組込みシステム研究会」は、新潟・長岡技術科学大学で組み込みセミナーを実施。マイクロソフトや地元長岡の組み込み関連企業、組み込み関連の業界団体が講演を行った。 - いまさら聞けない 機能安全入門
あなたは、人に「機能安全」を正しく説明できるだろうか? 機能安全基本規格「IEC 61508」を基に機能安全の基礎とその概要について解説する