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マルチフィジックス解析ソフトウェアの3年間の包括契約を締結:CAEニュース
サイバネットシステムは、ANSYSソフトウェアについて、ANSYSとTOTOが3年間の包括契約を締結したと発表した。最先端のシミュレーション環境と技術サービスを活用する。
サイバネットシステムは2020年3月3日、同社が販売、サポートする「ANSYS(アンシス)」ソフトウェアについて、同ソフトウェアの開発元であるANSYSとTOTOが3年間の包括契約を締結したと発表した。最先端のシミュレーション環境とサイバネットの技術サービスを活用する。
ANSYSソフトウェアは、目的に合わせ、構造、熱流体、電磁界、回路、システムなどのさまざまな物理現象や、それらを組み合わせた連成問題を柔軟にシミュレーションできるマルチフィジックス解析ソフトウェアだ。
衛生陶器や温水洗浄便座、浴槽、水栓金具をはじめとした住宅設備機器を製造、販売、供給するTOTOは、多様な製品群の全てにおいてユニバーサルデザインや環境対策を重要視しており、詳細なシミュレーション環境が不可欠となっている。
今回の包括契約により、ANSYSソフトウェアをフレキシブルかつタイムリーに利用できる特別なライセンスが提供されるため、さらなる開発の効率化、品質向上が期待できる。
また、状況に応じてシミュレーションの利用環境を最適化でき、個別にライセンスを購入するよりも全体として費用を抑制できる。新しいシミュレーションテーマにも、タイムリーな取り組みが可能だ。さらに、包括契約の締結と同時に、ITインフラをハウジングからパブリッククラウドへ移行し、計算リソースの上限も緩和された。
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