ねじ止め不要でコンパクトなI/Oシステム、モジュール化で自由な構成が可能:FAニュース
フェニックス・コンタクトはプッシュイン方式で信号線を接続できるI/Oモジュールとバックプレーンで構成されたI/Oシステム「Axioline Smart Elements」を発売する。
フエニックス・コンタクトは2020年3月10日、プッシュイン方式で信号線を接続できるシステムフリーのI/Oモジュールとバックプレーンで構成されたI/Oシステム「Axioline Smart Elements」を発売した。
Axioline Smart Elementsの特徴は、I/Oモジュールの信号線接続部に千鳥配列を採用した点だ。これによって横幅サイズ15mmの中に接続部が最大32点収まるという高密度化を実現して、一般的な汎用I/Oモジュールと比べて高密度でコンパクトなサイズに抑えた。モジュールのコンパクト化は制御盤内の省スペース化につながる可能性がある。またプッシュイン方式を採用しているため、接続線をI/Oモジュールにネジで止める場合と比べて手間を省力化できるという利点もある。
I/Oモジュールはデジタル入/出力、アナログ入/出力、IO-Link、カウンタ、エンコーダー、シリアル通信、安全入/出力など14種類の機能別ラインアップが用意されており、用途に応じてバックプレーンに自由な組み合わせで配置できる。バックプレーンは4スロットと6スロットタイプがあり、自由な位置にI/Oモジュールを差し込める。また、Axioline Smart ElementsはEtherNet/IPやModbus TCP、EtherCAT、PROFINET、PROFIBUS、SERCOS IIIなどの各種産業プロトコルにも対応している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- パナソニックがモーション制御やI/Oなどを一体化したPLCを出展、開発負担を軽減
パナソニックは「IIFES2019」(2019年11月27〜29日、東京ビッグサイト)において、モーションとネットワーク、I/O一体型のオールインワンモーションコントローラー「GM1」を出展。モーション制御開発の負担を軽減し、小型の機械などへの提案を進めていくという。 - PLCなしで無線による同期制御を実現、IAIが提案する「無線I/Oシステム」の世界
アイエイアイは「第23回 機械要素技術展」に出展し、配線ケーブルをほぼ不要とする「無線I/Oシステム」を参考出品した。将来的にはPLCなどなしに電源信号だけで制御が可能な世界を描く。 - モーション、カウンター、I/Oが一体化した新型コントローラー――パナソニック
パナソニックは「IIFES2019」(2019年11月27日〜11月29日、東京ビッグサイト)において、モーションと高速カウンター、I/O一体型の新型モーションコントローラーを出展する。 - I/Oを自由に組み合わせられるモジュール式のリモートI/Oシリーズ
コンテックは、「CONPROSYS nano」シリーズの新製品「リモート I/Oユニット CPSN-MCB271-1-041」の受注を開始した。WindowsおよびLinux PC、PLCのスレーブ機器として使用できる他、ディジーチェーン接続により、多点の配線が容易になる。 - いまさら聞けない IO-Link入門
インダストリー4.0などによりスマートファクトリーをはじめとする工場内IoTが注目を集める中、大きなカギを握る技術として注目度を高めてきているのが「IO-Link」です。製造現場のさらに末端情報を担うセンサーやアクチュエータからの情報取得を可能とするIO-Linkとは何かを、本稿では分かりやすく紹介します。 - ベッコフが防爆仕様I/Oに参入、プロセス市場開拓へ
ドイツのベッコフは、ハノーバーメッセ2017において、防爆仕様のEtherCAT I/O機器を発表。プロセス系制御分野に今後カバー領域を拡大を進めていく方針を示した。